仮想通貨取引を始めるにあたって気になるのが、「どのくらい手数料がかかるのか」という点です。本記事では、国内取引所bitbankの入出金・送金・売買手数料の特徴を他社と比較しながら整理し、注意すべきポイントと3つの節約術を解説します。あわせて、bitbankの安全性や向いている利用スタイル、併用候補となる低コスト取引所も紹介することで、初心者の方でも総コストを抑えつつ安心して取引しやすくなることを目指しています。
bitbankの手数料の特徴と他社との違い
bitbankの手数料は、すべてが安いわけではなく、「どの場面でコストをかけ、どこで抑えるか」がはっきりしているのが特徴です。他社との比較で押さえておきたいポイントは次の4つです。
- 日本円の入金手数料:銀行振込のみだが、bitbank側は無料
- 日本円の出金手数料:3万円未満550円・3万円以上770円とやや高め
- 仮想通貨送金手数料:ビットコイン(BTC)などの主要通貨は国内でも高水準
- 取引所方式の取引手数料:Makerが-0.02%とマイナス手数料で有利
他の国内取引所には、出金や送金が無料のところもありますが、その代わりに取引手数料が割高だったり、マイナス手数料がなかったりするケースが多くあります。bitbankは、頻繁に売買するトレーダー向けに「取引コストを下げる」設計になっており、長くコツコツ取引するほど手数料面のメリットを感じやすい取引所といえます。一方で、出金や送金の回数が多い使い方では、他社との併用を検討すると総コストを抑えやすくなります。
入金手数料の仕組みと他社比較
bitbankの入金手数料は、銀行振込のみ対応で「取引所側の手数料は0円」というシンプルな仕組みです。どの金融機関から振り込んでもbitbank側の入金手数料は発生せず、負担するのは銀行の振込手数料のみとなります。コンビニ入金やクイック入金といった即時入金サービスには対応していないため、反映スピードよりもコストの安さを重視する人に向いた設計です。
主な国内取引所と入金手数料を比較すると、次のような傾向があります。
| 取引所 | 入金方法の例 | 取引所側入金手数料 |
|---|---|---|
| bitbank | 銀行振込 | 無料(銀行手数料のみ自己負担) |
| bitFlyer | 銀行振込/コンビニ入金など | 条件により330円など有料の場合あり |
| Coincheck | 銀行振込/コンビニ入金/クイック入金 | 銀行振込は無料、コンビニ・クイックは有料 |
| BITPOINTほか多く | 銀行振込 | 無料 |
多くの国内取引所は銀行振込の入金手数料を無料にしていますが、bitFlyerやCoincheckはコンビニ入金・クイック入金に手数料がかかるため、頻繁に小額入金をする場合は負担が増えがちです。その点、bitbankはどの銀行から入金しても取引所側手数料がかからないため、「給与口座の銀行が限られている人」や「月に1〜2回まとめて振り込むスタイル」の人にとって、使いやすい入金環境といえます。銀行の振込手数料を抑えるために、ネット銀行など振込無料回数がある口座を併用すると、よりコストを下げられます。
出金手数料の水準と無料の取引所との違い
出金手数料は、bitbankの弱点になりやすいポイントです。bitbankでは日本円を出金する際、3万円未満が550円、3万円以上が770円(税込)かかります。回数ごとに固定で発生するため、少額をこまめに引き出すと、利益が手数料で目減りしやすくなります。
一方で、GMOコインやBITPOINT(条件付き)、SBI VCトレードなどは、日本円出金が無料の仕組みを用意しています。とくにSBI VCトレードは金額や回数の制限なく出金無料のため、「利益が出るたびに一部を引き出したい」「生活費として細かく資金移動したい」といったニーズには向いています。
bitbankをメインで使う場合は、出金のたびに550〜770円がかかる点を前提にして、出金回数を減らして一度にまとまった金額を移すなど、計画的な資金管理が重要です。日常的な出金が多い場合は、出金無料の取引所をサブ口座として併用する方法も検討しましょう。
仮想通貨送金手数料の比較と注意ポイント
仮想通貨(暗号資産)の送金手数料は、「どの取引所から・どの銘柄を・どのネットワークで送るか」によって大きく変わります。bitbankは日本円の入出金よりも、仮想通貨送金のコストが高めな点に注意が必要です。
代表的な3銘柄について、bitbankと「送金ほぼ無料」の国内取引所を比べるとイメージしやすくなります。
| 取引所 / 通貨 | BTC送金手数料 | ETH送金手数料 | XRP送金手数料 |
|---|---|---|---|
| bitbank | 0.0006 BTC | 0.005 ETH(上限) | 10.1 XRP |
| BITPOINT | 無料 | 無料 | 無料 |
| GMOコイン | 無料 | 無料 | 無料 |
| SBI VCトレード | 無料 | 無料 | 無料 |
| BitTrade | 0.0005 BTC | 0.005 ETH | 0.1 XRP |
※税込、2025年末時点の公表例をもとにした比較
bitbankでは、特にBTCやETHを外部ウォレット・海外取引所へ直接送ると手数料負担が重くなりやすくなります。頻繁に出し入れする予定がある場合は、XRPやXLMなど「送金コストが低い銘柄」に一度交換してから送る方法を検討すると、総コストを抑えやすくなります。
また、送金手数料は1回ごとに固定で発生するため、少額を何度も送ると割高になりがちです。送金回数をできるだけまとめること、送金前にbitbankと他社の最新の送金手数料を公式サイトで確認することが、安全かつ低コストでの運用につながります。
販売所取引の実質コストとスプレッド比較
販売所では、多くの国内取引所と同様にbitbankも「取引手数料そのものは無料」です。ただし、実際には「スプレッド(買値と売値の差)」が実質的なコストとして発生します。スプレッドは常に変動し、銘柄や相場状況、取引量によっても幅が変わるため、事前に固定で把握することはできません。
スプレッドを確認する際は、販売所画面で「買う」と「売る」に表示されている価格差をチェックします。たとえば、ビットコインが「買う:700万円/売る:680万円」で表示されている場合、価格差20万円がスプレッドであり、約2.9%のコストに相当します。短期売買を販売所だけで行うと、この差額が何度も積み重なり、実質の手数料負担が大きくなりやすい点に注意が必要です。
bitbankは他社と比べてスプレッドが比較的狭いと評価されることもありますが、販売所よりスプレッドの小さい取引所方式を用意しているため、コスト重視のユーザーは基本的に取引所方式の利用が向いています。販売所は、少額のお試し購入や「今すぐ少しだけ買いたい」といった場面で限定的に使い、まとまった金額の売買は取引所方式に切り替えると、トータルのコストを抑えやすくなります。
取引所方式の手数料水準とメリット
bitbankでは、ユーザー同士が板(注文一覧)で直接売買する「取引所方式」の手数料が、国内でもトップクラスに低く設定されています。現物取引の手数料は、Maker -0.02%/Taker 0.12%(税込)が基本です。Makerは「板に新しい注文を置く指値注文」、Takerは「すでにある注文にぶつけて約定させる成行・一部の指値注文」と考えると分かりやすいでしょう。
主要な国内取引所と比べると、Taker手数料は標準的な水準ですが、Maker手数料がマイナスという点が大きな特徴です。Makerで約定すると、取引金額の0.02%が「報酬」として戻ってくるため、実質的にコストを下げながら売買できます。頻繁に売買する投資家ほど、この差は大きくなります。
また、取引所方式は販売所方式と比べてスプレッド(買値と売値の差)が小さく、相場に近い価格で約定しやすい点もメリットです。とくにビットコインや主要アルトコインは取引量が多く板が厚いため、「手数料が安い+スプレッドが狭い」という二重の意味でコストを抑えやすくなります。長期の積立だけでなく、短期売買やリバランスをする場合も、bitbankの取引所方式を中心に使うことで、トータルコストを下げやすくなるでしょう。
bitbankの手数料を抑える3つの節約術
bitbankは一部の手数料(とくに日本円の出金と仮想通貨送金)がやや高めなため、あらかじめ節約のコツを押さえておくことが重要です。反対に、取引そのものの手数料(とくに取引所方式のMaker)は有利なので、仕組みを理解して使い方を工夫すれば、トータルコストは十分抑えられます。
本記事ではこのあと、
- 可能な限り販売所ではなく取引所方式を使う
- Maker注文(指値)を中心に使う
- 入出金・送金をまとめて行い、回数を減らす
という3つの節約術を具体的に解説します。あわせて、送金に向いた手数料の安い銘柄の選び方や、キャンペーン情報のチェック方法にも触れるため、「ムダなコストを極力減らして仮想通貨投資を続けたい」という人は、自分の取引スタイルと照らし合わせながら読み進めてみてください。
販売所ではなく取引所方式を優先して使う
bitbankの手数料を抑えるうえで重要なのが、販売所ではなく取引所方式をメインに使うことです。
販売所は、bitbankとユーザーが直接売買する仕組みで、画面上の「手数料」は無料ですが、その代わりにスプレッド(買値と売値の差)が実質的なコストになります。少額のつもりで何度も売買すると、このスプレッド分が積み重なり、気づかないうちにコストが膨らみがちです。
一方、取引所方式はユーザー同士が板を通じて売買する形式で、bitbankでは取引手数料が低く、さらにMaker注文なら手数料がマイナス(報酬)に設定されています。「頻繁に売買するなら取引所方式一択」と言えるほど、長期的なコスト差は大きくなりやすいです。
スマホアプリでも取引所画面を選べるため、最初は画面が複雑に感じても、少額から板取引に慣れていくと、手数料節約効果を実感しやすくなるでしょう。
Maker注文を活用して売買コストを下げる
Maker(メイカー)注文を活用すると、bitbankでの売買コストを大きく抑えられます。bitbankの取引所では、Taker手数料が+0.12%、Maker手数料が−0.02%(報酬)と設定されており、同じ金額を取引しても負担がまったく異なります。
Maker注文は「自分が希望する価格を指定して板に注文を並べる指値注文」です。すぐ約定する成行注文や、板に並んでいる価格に合わせる注文はTaker扱いとなり、手数料を支払う側になります。一方で、指値で新しく板に注文を置き、その注文に後から誰かがぶつかって成立した場合、Makerとして約定し、取引額の0.02%相当が還元されます。
たとえば10万円分の取引を行う場合、Takerでは120円の手数料負担、Makerでは20円の報酬となり、差額は実質140円です。短期売買や積立後のリバランスなど、取引回数が増えるほどこの差は積み上がります。デメリットとして、指値が現在の価格から離れすぎていると約定しないリスクがありますが、「現在値より少し有利な価格」に指値を置くなど工夫すれば、コスト削減と約定しやすさのバランスを取りやすくなります。
入出金と送金をまとめて行い回数を減らす
bitbankでの入金・出金・送金コストを抑えるためには、1回あたりの金額を増やし、回数をできるだけ減らすことが基本です。日本円の出金手数料は金額にかかわらず1回ごとに定額でかかるため、1万円を10回出金するよりも、10万円を1回で出金した方がトータルコストは小さくなります。
同様に、日本円の入金では、取引所側の入金手数料は無料でも、銀行の振込手数料が毎回発生します。投資額の目安を決めて、月1回などスケジュールを決めて入金すると、振込手数料を抑えやすくなります。
仮想通貨の外部送金も、送金手数料は金額に関係なく1件ごとに発生します。複数回に分けて海外取引所やウォレットに送るより、残高やリスク許容度を確認したうえで、ある程度まとまった金額を一度で送る方が割安です。こまめに資金を動かすほど、気づかないうちにコストが積み上がるため、「頻度より総額を優先して動かす」意識が重要になります。
送金には手数料の安い銘柄を選ぶコツ
送金で使う通貨は「手数料」と「用途」で選ぶ
bitbankから他の取引所やウォレットへ資金を動かす場合は、どの銘柄で送るかによってコストが大きく変わります。とくにビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)は、ネットワーク手数料が高くなりやすく、bitbankの送金手数料も国内他社と比べて高水準です。
送金コストを抑えるポイントは、次の2つです。
- 手数料の安い通貨を“送金専用”として決めておく
- 送金先でその通貨を別の通貨に交換できるかを事前に確認する
代表的な安い銘柄と目安コスト
bitbankで送金手数料が低い代表的な通貨と、日本円換算の目安は以下の通りです(2025年3月24日時点の例)。
| 通貨 | 送金手数料 | 日本円換算の目安 |
|---|---|---|
| XRP(リップル) | 0.1 XRP | 約37円 |
| XLM(ステラルーメン) | 0.01 XLM | 約0.4円 |
同じタイミングでのBTCの送金手数料は約7,000円台相当とされており、銘柄選びだけで数十〜数百倍コストが変わることが分かります。
実際の使い分けの例
- bitbankで日本円からXRPまたはXLMを購入する
- XRP/XLMを他社取引所やウォレットへ送金する
- 送金先でBTCやETHなど、最終的に保有したい通貨に交換する
このように、送金時だけ安い通貨を経由することで、トータルのコストを抑えやすくなります。その一方で、XRP・XLMの価格が送金中に変動するリスクもあるため、可能であれば短時間で「購入 → 送金 → 両替」まで済ませると安心です。
送金前にチェックしておきたいポイント
- 送金先の取引所が、その銘柄とネットワークに対応しているか
- 最低入金額やメモ・タグの入力ルールがないか
- 各通貨の価格が大きく動いていないか
こうした点を確認したうえで、普段から“送金用の通貨”を決めておくことが、bitbankの送金手数料を抑えるうえで有効です。
キャンペーンや手数料割引情報の確認方法
bitbankでは、公式サイトやアプリ、SNSなど複数のルートでキャンペーンや手数料割引情報が発信されています。手数料を抑えて取引したい場合は、最低でも月に1回程度は情報をチェックする習慣をつけるとよいでしょう。
1. 公式サイトの「お知らせ」「キャンペーン」ページを確認
bitbankのトップページ下部やメニューから、「お知らせ」「キャンペーン」などのページにアクセスできます。新規取り扱い銘柄の記念キャンペーン(例:特定銘柄の取引手数料無料)や、期間限定で手数料を割り引く企画が掲載されるため、口座開設前後や入金前に確認すると、より有利なタイミングで取引を始められます。
2. スマホアプリのプッシュ通知・お知らせ欄
bitbankアプリでは、トップ画面の「お知らせ」欄やプッシュ通知でキャンペーン開始が案内されることがあります。通知をONにしておけば、ログインのたびに公式情報を確認しなくても、重要な割引情報を逃しにくくなる点がメリットです。
3. 公式X(旧Twitter)・LINEなどのSNS
キャンペーン開始や終了間近の案内は、公式X(旧Twitter)やLINE公式アカウントでも発信されます。SNSでは、キャンペーンの概要だけでなく活用例や注意点が補足されることもあるため、口座開設後はフォローしておくと、効率よく最新情報を把握できます。
4. キャンペーン利用時のチェックポイント
キャンペーン適用には、
- 対象銘柄・対象サービス(例:取引所方式のみ・LPTのみ)
- 対象期間(開始・終了日時)
- 最低取引金額や取引回数などの条件
が設定されるケースがあります。詳細は必ずキャンペーンページの「適用条件」「注意事項」を確認し、自分の取引パターンで本当にお得になるかを判断した上で活用することが大切です。
bitbankの基本スペックと安全性
bitbankは、手数料の安さだけでなく、金融庁登録・セキュリティ・サービス内容がバランスよくそろった国内取引所です。日本円で40銘柄以上(2026年4月6日時点)の仮想通貨を売買でき、スマホアプリからでも取引所方式を使えるため、コストを抑えた売買がしやすい点が特徴です。
安全性の面では、金融庁の登録を受けた国内業者であり、創業以来ハッキング被害ゼロと公表されています。暗号資産の大部分をオフライン管理するコールドウォレットや、複数人の承認が必要なマルチシグを導入し、情報セキュリティの国際規格であるISMS認証も取得済みです。
また、現物の取引所・信用取引に加え、レンディングや積立といった資産形成向きのサービスも用意されており、少額から仮想通貨を持ち始めて、慣れてきたらサービスを広げていく使い方にも向いています。手数料水準と安全性、サービスの幅を総合すると、初めて国内の暗号資産取引所を選ぶ人にとって、検討しやすい候補の一つと言えます。
運営会社・金融庁登録・財務基盤の概要
bitbankは、ビットバンク株式会社が運営する日本の暗号資産交換業者です。2017年9月に金融庁へ暗号資産交換業者として登録済みで、日本の法律やガイドラインに基づいてサービスを提供しています。無登録業者とは異なり、利用者保護やマネーロンダリング対策などについて、一定の基準を継続的に満たすことが求められています。
運営会社の財務面では、直近の有価証券報告書によると2023年12月期の純資産が約113億円のプラスとなっており、自己資本がマイナスの状態ではありません。暗号資産取引所を選ぶ際は、手数料の安さだけでなく、運営会社の財務基盤が健全かどうかも重要です。純資産が十分にある企業のサービスであれば、システム投資やセキュリティ対策にも資金を回しやすく、長期利用を前提とした口座開設もしやすくなります。
このように、bitbankは「金融庁登録済み」「一定の自己資本を有する国内企業」という点で、法律面・財務面の両方から一定の安心感がある取引所といえます。次の項目では、より具体的なセキュリティ体制や資産保全の仕組みを確認していきます。
セキュリティ体制と資産保全の仕組み
bitbankは、利用者の資産を守るために複数の防御層を組み合わせたセキュリティ体制を構築しています。とくに暗号資産の保管方法と、不正アクセスを前提にした仕組み作りが特徴です。
まず、暗号資産の大部分はインターネットから切り離したコールドウォレットで保管されます。オンライン上で動かす必要がある最小限のみをホットウォレットに置くことで、ハッキング被害のリスクを抑えています。ホットウォレット側でも、複数人の承認がなければ送金できないマルチシグ(複数署名)を導入し、1人の権限だけで資産が動かない仕組みを取っています。
社内システムや顧客情報についても、国際規格に基づく管理体制を整備しており、国内の仮想通貨取引所として初めて※ISMS認証(情報セキュリティマネジメントシステム)を取得しています。第三者機関の審査を通過している点は、情報の取り扱いが一定水準以上であることの目安になります。
また、外部のホワイトハッカーなどがシステムの脆弱性を見つけた場合、公式に報告できるセキュリティホール報告制度も設けられており、潜在的な弱点を早期に発見・修正しやすい体制が整っています。こうした対策の積み重ねにより、創業から2025年時点までハッキング被害ゼロを維持している点は、長期で資産を預けるうえで安心材料と言えるでしょう。
暗号資産は価格変動リスクこそ大きいものの、bitbankのように技術面・運用面のセキュリティに投資している取引所を選ぶことで、「価格リスク」と「ハッキングなどのシステムリスク」を切り分けて考えやすくなります。利用者側も、二段階認証の設定やログイン管理を徹底することで、取引所のセキュリティ対策と組み合わせた多重防御が可能です。※2022年3月3日時点、bitbank調べ
取り扱い銘柄数と日本円建てペアの特徴
bitbankは、日本円で直接売買できる銘柄が国内でもトップクラスの多さを誇ります。ビットコインだけでなく、主要アルトコインからマイナー通貨まで40銘柄以上(2026年4月6日時点)を取り扱っているため、少額から複数銘柄に分散投資しやすい点が特徴です。
多くの海外取引所では、ビットコイン(BTC)やステーブルコイン(USDTなど)を一度購入してから、他のアルトコインを買う必要があります。一方、bitbankでは最初から日本円建てのペア(〇〇/JPY)でそのまま購入できる銘柄が多いため、為替レートや別通貨への両替コストを気にせず取引を始めやすくなっています。
代表的な国内取引所との比較イメージは、次のとおりです。
| 取引所名 | 取扱銘柄数(概数) | 日本円で直接買える銘柄の多さ |
|---|---|---|
| bitbank | 40銘柄以上 | 多い |
| SBI VCトレード | 42銘柄ほど | 多い |
| BitTrade | 40銘柄以上 | 多い |
| Coincheck | 35銘柄ほど | やや多い |
| BITPOINT | 29銘柄ほど | 普通 |
| GMOコイン | 23銘柄ほど | 少なめ |
Binance Japanなどの海外系サービスは総銘柄数こそ多いものの、日本円建てで直接買える銘柄は半数程度に限られるケースがあります。国内口座から振り込んだ日本円で完結したい初心者や、シンプルな管理を重視する人にとって、bitbankの豊富な日本円ペアは大きな使いやすさにつながります。複数のアルトコインへ時間をかけずに分散したい場合にも、bitbankの銘柄ラインナップは有利といえるでしょう。
日本円リアルタイム出金の使い勝手
bitbankは、日本円のリアルタイム出金に対応している数少ない国内取引所です。原則24時間365日、夜間や土日祝日でも出金申請が可能で、即時に処理されます(着金タイミングは利用する銀行のシステムに左右され、一部は銀行の翌営業日反映となる場合があります)。
リアルタイム出金は、たとえば「急に現金が必要になった」「相場が大きく動いたので一部を現金化したい」といった場面で役立ちます。一般的な取引所では、出金申請から反映まで1営業日以上かかるケースも多く、資金拘束のストレスにつながりがちです。
bitbankではスマホアプリから数タップで出金指示を出せるため、仕事や家事で忙しくてもスキマ時間で資金移動が完結します。老後資金や教育資金など、用途別に口座を分けている家庭にとっても、必要なときにすぐ日本円を動かせる点は家計管理のしやすさにつながるでしょう。ただし、出金手数料は他社と比べると高めなので、リアルタイム出金の便利さとコストを天秤にかけ、回数を抑えてまとまった金額を出金する工夫が重要です。
レンディングサービスの利率とリスク
レンディングサービスは、保有している仮想通貨(暗号資産)をbitbankに一定期間貸し出し、最大年利5%程度の利息を受け取れるサービスです。一般的な銀行預金と比べて金利が高いため、頻繁に売買する予定のない通貨を「寝かせて増やす」用途に向いています。たとえば、10万円相当の通貨を年利5%で1年間貸し出すと、相場が変わらないと仮定すれば約5,000円相当の利息が見込めます。
一方で、レンディングにはいくつかのリスクもあります。まず、貸出期間中は原則として途中解約ができず、解約すると5%程度の手数料がかかる点です。また、利息は仮想通貨で受け取るため、受取時点で相場が大きく下落していれば、利息を含めた評価額が元本割れする可能性があります。さらに、bitbankの破綻リスクやシステム障害など、取引所に資産を預けること自体のリスクもゼロではありません。
レンディングを利用する場合は、短期で売却する予定のない銘柄に限定し、生活資金や緊急時に必要なお金は預けないことが重要です。「高金利だからすべて預ける」のではなく、ポートフォリオ全体の一部として活用するイメージで、リスクとリターンのバランスを意識した使い方を心がけましょう。
bitbankが向いている人・向かない人
bitbankは、手数料やサービス内容に一定のクセがあるため、向いている人と向かない人がはっきり分かれます。自分の取引スタイルと照らし合わせて、メインで使うか、他社と併用するかを判断することが重要です。
まず、bitbankが向いているのは、取引所方式でコツコツ売買するタイプの投資家です。具体的には、指値を使った取引(Maker注文)に抵抗がなく、頻繁に売買する予定がある人、ビットコイン以外のアルトコインも日本円で幅広く取引したい人、そしてセキュリティや金融庁登録といった安全性を重視する人に適しています。マイナス手数料とスプレッドの狭さを活かすことで、中長期の取引コストを抑えやすい取引所といえます。
一方で、bitbankがあまり向かないのは、「出金や送金をこまめに行いたい人」や「簡単さを優先して販売所中心で取引したい人」です。bitbankは日本円出金と仮想通貨送金の手数料が、他社と比べて高めの水準となっています。利益が出るたびに少額を頻繁に出金したい人、他の取引所やウォレットに頻繁に資金を移す人は、コスト負担が大きくなりがちです。
また、レンディングや積立などを“おまかせで”幅広く使いたい人や、最初は販売所だけでシンプルに触れてみたい完全な初心者にとっては、BITPOINTやGMOコインなど、販売所や積立サービスに強みのある取引所の方が使いやすい場合もあります。
このように、bitbankは「取引所方式で手数料にこだわる人」には強くフィットしますが、「出金・送金を頻繁に行う人」「販売所だけで完結させたい人」は、他の取引所をメインにしたり、併用したりする方が手数料面で有利になりやすいと言えます。
bitbankが特に向いている利用スタイル
bitbankが特に向いているのは、「取引回数が多い人」や「板取引に慣れている、あるいは慣れていきたい人」です。
まず、取引所方式での取引が中心になる人には大きなメリットがあります。bitbankは現物の取引所手数料が低く、とくにMaker注文がマイナス手数料(−0.02%)であるため、指値でコツコツ売買するスタイルほどコスト面の恩恵を受けやすくなります。短期売買や分散して少しずつ買い増し・売却をするスタイルでも、手数料負担を抑えやすい取引所です。
また、ビットコイン以外のアルトコインも日本円建てで幅広く取引したい人とも相性が良い取引所です。国内トップクラスの取扱銘柄数があり、多くの銘柄を取引所方式で売買できるため、「将来的に別の通貨にも分散投資したい」「マイナーすぎない範囲で選択肢を持ちたい」と考える初心者〜中級者にも向いています。
さらに、チャートを見ながら価格を指定して注文したい人、ある程度まとめて入金・出金を行う人、PCやスマホアプリでじっくり相場を見る時間を取れる人にとっては、bitbankの低い取引所手数料と十分な流動性を活かしやすいでしょう。逆に、コンビニ入金を頻繁に使いたい人や、少額をこまめに出金したい人よりも、「ある程度まとまった金額を、板取引で計画的に売買するスタイル」のほうがbitbankの強みを享受しやすいと言えます。
他社を併用した方が良いケース
bitbankの手数料やサービスが優れていても、利用スタイルによっては他社の口座を併用した方がトータルコストを下げられるケースがあります。とくに、次のような人は複数の取引所を使い分ける検討がおすすめです。
- 日本円をこまめに出金したい人(利益が出るたびに少額を引き出したい、生活費として頻繁に口座へ戻したいなど)
- 海外取引所や自分のウォレットへ頻繁に送金する人(毎月何度も暗号資産を移動する人)
- 販売所メインで少額をその都度買いたい人(スプレッドや最小取引数量の違いを比べたいケース)
- レバレッジ取引やステーキングなど、bitbankにないサービスを積極的に使いたい人
- キャンペーンやポイント還元など、特典重視で口座を使い分けたい人
たとえば、「売買はbitbankの取引所方式で行い、出金は出金手数料ゼロの取引所を経由する」といった組み合わせも可能です。次の見出しで紹介する他社の特徴も踏まえ、自分の取引パターンに合う組み合わせを検討すると、長期的に見て家計への負担を抑えやすくなります。
低コストで使える他の国内取引所候補
bitbankだけでなく、手数料の安さに特化した国内取引所も併用すると、トータルコストをより抑えやすくなります。特に、頻繁に日本円を出金したり、他サービスへの送金が多い場合は、用途ごとに取引所を使い分ける発想が重要です。
低コストで使える代表的な候補としては、入出金や送金・取引手数料が無料クラスの「BITPOINT」、Maker取引で報酬がもらえ、サービスもバランスの良い「GMOコイン」、出金手数料が完全無料でレバレッジ銘柄も多い「SBI VCトレード」の3社が挙げられます。
bitbankは「取引所方式×Maker手数料がマイナス」という強みがありますが、出金・送金コストはやや高めです。bitbankを「売買のメイン口座」として活用しつつ、出金専用・送金専用として他社を持っておくと、手数料を抑えながら柔軟に資金を動かせます。次の小見出しから、それぞれの取引所の特徴を順に確認していきましょう。
BITPOINT|主要な手数料がほぼ無料
BITPOINTは、入金・出金・送金・取引手数料(販売所・取引所)が原則無料とされている、国内でも屈指の「低コスト型」取引所です(月2回目以降の出金は1回330円)。ビットコインの積立では、スプレッドも含めたコストがゼロになる「ゼロつみたて」が用意されており、少額から手数料負担を気にせず積立投資を始めたい人に向いています。
主要なサービスとして、現物取引に加えて、ステーキングやレンディング、積立にも対応している点が特徴です。ステーキングの利率が比較的高い銘柄もあり、長期保有する仮想通貨を「預けて増やす」用途にも活用できます。一方で、レバレッジ取引には対応しておらず、銘柄数もbitbankより少ないため、多くのアルトコインを現物以外の方法でも積極的に売買したい場合は物足りなさを感じる可能性があります。
コスト重視でシンプルに売買・積立・ステーキングを行いたい場合はBITPOINTを、銘柄数や取引所方式での板取引を重視する場合はbitbankを、といった形で役割を分けて使うと、全体の手数料を抑えつつ自分に合った投資スタイルを取りやすくなります。
GMOコイン|マイナス手数料と総合力
GMOコインは、手数料とサービス内容のバランスが良く、初心者から中上級者まで幅広く使いやすい国内取引所です。入金・日本円出金・多くの暗号資産送金が無料で、取引所方式ではMaker手数料が−0.01〜−0.03%とマイナスに設定されています。bitbankと同様に、指値注文を中心に使う投資スタイルであれば、取引をするほどコストを抑えやすい点が大きなメリットです。
また、GMOコインは東証プライム上場企業グループが運営しており、セキュリティやシステムの安定性が高い点も評価されています。レンディング・ステーキング・積立・レバレッジ取引などサービスが総合的に揃っているため、「まずは1社で一通りのことを試してみたい」という人にも向いている取引所です。一方で、取り扱い銘柄数はbitbankより少ないため、多くのアルトコインを日本円で取引したい場合は、bitbankと併用するとさらに選択肢が広がります。
SBI VCトレード|出金無料とレバレッジ銘柄
SBI VCトレードは、日本円の出金手数料が金額や回数にかかわらず無料なのが大きな特徴です。1,000円から出金できるため、利益が出たタイミングでこまめに現金化したい場合でも、コストを気にせず資金管理ができます。
手数料面では、日本円の入金も無料、取引所方式の手数料もMaker −0.01%・Taker 0.05%と、業界内では低水準です。bitbankのMaker手数料(−0.02%)ほどではないものの、頻繁に売買しない利用スタイルであれば十分に低コストといえます。
レバレッジ取引に対応した銘柄数が多いことも特徴で、13銘柄以上で最大2倍のレバレッジ取引が可能です。ビットコインだけでなく、主要アルトコインでもレバレッジを活用したい人に向いています。
一方で、アプリ利用時は毎回ログインが必要であったり、メンテナンス時間が比較的多かったりと、操作面での使い勝手は人を選ぶ面もあります。それでも、「出金無料」「レバレッジ対応銘柄の多さ」「SBIグループによる運営」という点から、長期保有しつつ必要なときに低コストで日本円へ戻したい人には有力な選択肢となる取引所です。
bitbankとの併用で手数料を下げる組み合わせ
bitbankは「取引所の手数料が安い・銘柄が多い」という強みがある一方で、日本円出金と送金の手数料は高めです。そのため、1社だけに絞るのではなく、目的に応じて他社と組み合わせて使うと、トータルコストを下げやすくなります。
代表的な組み合わせの例は次のとおりです。
- bitbank × BITPOINT:現物の売買やアルトコインの取引はbitbank、頻繁な日本円出金や外部への送金は主要手数料が無料のBITPOINTを利用
- bitbank × GMOコイン:指値取引でのマイナス手数料は両社を併用し、市場状況や銘柄ごとに手数料が有利な方を選んで取引
- bitbank × SBI VCトレード:bitbankで売買・運用したあと、日本円にした資金を出金無料のSBI VCトレード経由でこまめに銀行口座へ移す
複数口座を持っておけば、「取引はbitbank」「入出金は手数料無料の取引所」と役割分担でき、1回あたり数百円の手数料でも、長期では大きな違いになります。口座開設は無料のため、将来の使い分けも見据えて、サブ口座を準備しておくとよいでしょう。
bitbankの手数料に関するQ&A
bitbankの手数料に関してよくある疑問と考え方
bitbankの手数料は、「安い部分」と「高い部分」がはっきり分かれています。取引所(板取引)の手数料は国内でもトップクラスに低い一方、出金・送金の手数料は高めという特徴があります。そのため、よくある疑問は「本当にお得なのか?」「どこでコストがかかるのか?」という点です。
家計や資産形成のために仮想通貨を活用したい場合は、個々の手数料だけでなく、「入金 → 売買 → 出金(または送金)」までの流れ全体でかかる総コストを把握しておくことが大切です。次の小見出しでは、実際の計算例を用いて、bitbankを利用したときにどの程度の費用負担になるのかを具体的に確認していきます。
実際にかかる総コストの計算例
bitbankを利用する際の総コストをイメージしやすいように、典型的なケース別に簡単なシミュレーションを紹介します。いずれも概算であり、実際はレート変動やスプレッドにより金額が前後します。
例1:10万円を入金してBTCを購入し、そのまま保有
前提:銀行振込で入金し、bitbank「取引所」でTaker(成行)注文を使うケースです。
| 内容 | 概要 | 手数料の目安 |
|---|---|---|
| 入金 | 銀行振込で10万円入金 | bitbank側は無料(銀行振込手数料のみ) |
| 売買 | 取引所で10万円分のBTCをTakerで購入 | 10万円×0.12%=120円 |
| 保有 | 売買や送金をせず保有 | 手数料なし |
このケースでは、bitbank側のコストは取引所Taker手数料120円のみです。銀行の振込手数料(数百円程度)が別途かかる点に注意が必要です。
例2:10万円分をMakerで売買して利益確定、日本円出金まで行う
前提:10万円入金→BTCを「取引所のMaker注文」で購入→11万円で売却→日本円を出金するケースです。
| 内容 | 概要 | 手数料の目安 |
|---|---|---|
| 入金 | 10万円入金 | bitbank側は無料(銀行の振込手数料のみ) |
| 購入 | 取引所で10万円分をMakerで購入 | 10万円×−0.02%=20円の還元 |
| 売却 | 取引所で11万円分をMakerで売却 | 11万円×−0.02%=22円の還元 |
| 出金 | 日本円11万円を出金(3万円以上) | 出金手数料 770円 |
この流れでは、売買で合計42円の還元を受けられますが、日本円出金で770円のコストが発生するため、差し引き実質728円程度の手数料負担となります。こまめに出金するほど出金手数料の総額がかさむため、利益がある程度まとまってから出金する方がトータルコストは抑えやすいと言えます。
例3:bitbankから海外取引所へXRPを送金する
前提:bitbankでXRPを購入し、海外取引所へ送るケースです(送金額にかかわらず、送金手数料は一律)。
- XRPの送金手数料:0.1XRP
- 前提レート:1XRP=367円と仮定
この場合の送金コストは、
0.1XRP × 367円 = 約37円
となります。たとえば10万円相当のXRPを送っても、送金手数料は約37円で固定です。同じ金額をビットコイン(0.0006BTC、約7,600円相当)で送る場合と比べると、送金コストに数十倍の差が出るため、海外取引所への資金移動では手数料の安い銘柄を選ぶことが重要です。
例4:少額を何度も出金するケースとの比較
仮に、1万円の利益が出るたびに3回に分けて出金した場合(すべて3万円未満)と、3万円を1回で出金した場合を比べます。
| パターン | 出金回数・金額 | 手数料合計 |
|---|---|---|
| A:少額を3回 | 1万円×3回(3万円未満) | 550円×3回=1,650円 |
| B:まとめて1回 | 3万円×1回(3万円以上) | 770円 |
同じ3万円を引き出す場合でも、回数が増えると手数料が倍以上になるケースがあります。bitbankを利用する場合は、
- 日本円出金はできるだけまとめる
- 海外送金は送金手数料の安い銘柄を使う
- 売買は取引所+Maker中心にする
といった工夫により、実際にかかる総コストを大きく抑えやすくなります。
スプレッドの確認方法と目安
スプレッドは「その瞬間に販売所でいくら損しているか」を示す重要な指標です。bitbankに限らず、販売所を使う前に自分の目でスプレッドを確認する習慣をつけると、無駄なコストを減らせます。
スプレッドの確認方法
- 販売所の取引画面を開く
- 同じ銘柄の「買う価格」と「売る価格」を確認する
- 買値 − 売値 = スプレッド(円)
- スプレッド ÷ 中間価格 × 100=スプレッド率(%)
例:ビットコイン(BTC)
・買値:7,050,000円
・売値:6,950,000円
⇒ スプレッド:100,000円
中間価格:約7,000,000円なので、
100,000 ÷ 7,000,000 ≒ 1.43% が実質コストの目安です。
どのくらいなら「高すぎない」かの目安
目安として、主要通貨(BTC・ETHなど)の販売所スプレッド率は、落ち着いた相場なら1~2%前後に収まっている取引所が多いです。3~5%を超える水準になっている場合は、次の点を確認すると安心です。
- 相場が急変していないか(急騰・急落時はスプレッドが広がりやすい)
- 同じタイミングで、他社の販売所スプレッドと比べて極端に広くないか
- 取引所方式(板取引)を使えば、ほぼスプレッドなしで買えるかどうか
bitbankは販売所のスプレッドが比較的狭いと評価されることが多い一方、取引所方式であればスプレッドは実質ほぼゼロで、板の価格差だけを見ればよいため、コストを抑えたい場合は可能な限り取引所方式を優先するのが合理的です。
安全性・倒産リスクへの備え方
仮想通貨取引では、手数料だけでなく「取引所の安全性」と「倒産リスク」への備えも重要です。bitbankは金融庁登録・強固なセキュリティ体制・十分な自己資本など、安全面で高い評価を受けていますが、どの取引所でも“絶対安全”とは言い切れません。複数のリスクを前提に、次のような備えをしておくと安心です。
1. 取引所リスクに備える基本スタンス
- 取引用:bitbankなど国内取引所に置く資産
- 保管用:自分で管理するウォレットに移す資産
というように、「取引するお金」と「長期で守りたいお金」を分けることが大切です。短期売買で頻繁に動かす分は取引所に置き、長期保有分はハードウェアウォレットなどオフライン管理も選択肢になります。
2. 1社集中を避け、取引所を分散する
bitbankは安全性の評価が高いものの、システム障害や経営リスクはゼロではありません。以下のように口座を分散しておくと、万が一のときの影響を抑えられます。
- メイン取引:bitbank(手数料と銘柄数を重視)
- 出金・送金に強い取引所:SBI VCトレードなど
- 積立やステーキング専用:BITPOINTやGMOコインなど
複数口座を使い分けておくと、どこか1社でトラブルが起きても、資産全体が止まるリスクを抑えられます。
3. 日本円は必要以上に寝かせない
取引所に置いている日本円は、銀行預金と違い預金保険の対象ではありません。bitbankは財務基盤が厚く健全性が高いものの、必要以上に日本円を取引所口座に置かないことが基本です。
- 近く使う予定の取引用資金だけを入金
- 利益が出たら、ある程度まとまった金額で銀行口座に出金
といったルールを決めておくと、倒産リスクが現実化した場合の影響を抑えられます。
4. 自己管理ウォレット(コールドウォレット)の活用
長期保有のビットコインや主要アルトコインは、ハードウェアウォレットなど自分で秘密鍵を管理する方法も検討しましょう。
- 取引所:売買の利便性は高いが、取引所側のハッキングや倒産リスクがゼロではない
- 自己管理ウォレット:自分で管理する手間は増えるが、取引所リスクを切り離せる
bitbankは社内でコールドウォレット管理を行っていますが、「自分でも一部をオフライン管理する」という二重の安全対策をとると、資産全体のリスクが下がります。
5. ニュース・決算・公式情報を定期的にチェック
安全性の高い取引所でも、規制強化や業界の急変で状況が変わる可能性があります。次の情報を定期的に確認する習慣をつけると安心です。
- bitbank公式サイト・お知らせ・SNS
- 金融庁の行政処分情報
- 取引所を運営する会社の決算情報やプレスリリース
特に「入出金制限」「サービス内容の急な変更」などのアナウンスが出た場合は、早めに資産配分を見直す判断が求められます。
6. 生活防衛資金は仮想通貨に回さない
倒産リスクだけでなく、仮想通貨自体の価格変動も非常に大きいため、生活費や教育資金など“減らせないお金”は仮想通貨に入れないことが重要です。
- 生活防衛資金(生活費の半年~1年分)は銀行預金などで確保
- 余裕資金の一部を仮想通貨に回す
という基本を守ることで、仮に取引所や価格面でトラブルがあっても、家計へのダメージを抑えやすくなります。
このように、bitbank自体の安全性は高いものの、「1社・1サービスに資産を集中させない」「自分でもリスクを分散する」という考え方を持つことで、倒産やトラブルのリスクに備えつつ、安心して仮想通貨取引を続けやすくなります。
手数料を抑えつつ安心して取引するためのまとめ
手数料をできるだけ抑えつつ、安心してbitbankを利用するためのポイントはおおまかに3つに整理できます。
1つ目は「トレード面のコストを下げる工夫」です。具体的には、販売所ではなく取引所方式を使うこと、Takerではなく可能な限りMaker注文を選ぶことが重要です。スプレッドと取引手数料の両方を抑えられるため、長期的に見ると利益率が大きく変わります。
2つ目は「入出金・送金まわりのルール決め」です。日本円の出金や仮想通貨の送金は、回数を減らしてまとめて行うことで、総コストを小さくできます。また、外部ウォレットや海外取引所へ送る際は、XRPやXLMなど送金手数料の安い銘柄を経由通貨に使うと負担を大きく下げられます。
3つ目は「安全性と取引所の使い分け」です。bitbankは金融庁登録・ISMS認証取得・ハッキング被害ゼロと安全性は高水準ですが、万一のリスクに備え、複数の国内取引所を併用して資産を分散すると安心度が高まります。BITPOINT・GMOコイン・SBI VCトレードなど、得意分野や手数料体系が異なる取引所と組み合わせると、コスト面でも有利です。
これらのポイントを意識しながら、自身の投資額・取引頻度・リスク許容度に合わせてルールを決めておけば、bitbankを含めた国内取引所を、コスト・安全性の両面でバランスよく活用しやすくなります。
bitbankは、取引所方式の手数料やスプレッドが有利な一方で、日本円の出金や一部通貨の送金コストが高めという特徴があります。本記事では、取引所+Maker注文の活用や入出金・送金回数を減らす工夫、送金に手数料の安い銘柄を使う方法など、3つの節約術を中心に解説しました。また、bitbankの安全性や他社(BITPOINT・GMOコイン・SBI VCトレード)との違いも整理しているため、自分の取引スタイルに合わせて、どの取引所をどのように組み合わせれば総コストを抑えられるか検討する材料として役立つ内容となっています。


