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2026年6月版 金利がお得な定期の預け先銀行8選

2026年6月版 金利がお得な定期の預け先銀行8選

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2026.07.142026.07.15

「せっかく貯めたお金、普通預金に置きっぱなしで本当にいいのかな」と感じていませんか。日銀の利上げで、いま定期預金の金利や銀行選びを見直すチャンスが来ています。本記事では、2026年6月時点で金利がお得な定期預金を提供しているネット銀行8行を厳選し、預入期間別の金利ランキングから、普通預金との違い、手数料や使い勝手の比較、家計全体での上手な活用法までを初心者向けに分かりやすく解説します。資産運用はまだ怖いという方でも、まず「預け先」を変えるだけでできる利息アップのコツを確認していきます。

  1. いま定期預金を見直すべき理由と金利動向
  2. 金利が高い定期預金を選ぶときの基本ポイント
  3. 預入期間別・高金利の定期預金ランキング
  4. 金利・手数料・サービスを比較するチェック項目
  5. 定期預金金利が高いネット銀行8行の特徴
  6. 【比較表】金利・手数料・優遇条件を一覧で確認
  7. シミュレーションで見る利息の増え方の違い
  8. 定期預金を賢く活用するための実践テクニック
  9. 定期預金金利や銀行選びに関するQ&A
  10. 家計全体で見た定期預金の位置づけと活用法

いま定期預金を見直すべき理由と金利動向

定期預金は「金利がほぼゼロで意味がない」と言われてきましたが、2024年のマイナス金利解除以降、状況が変わっています。メガバンクの1年ものでも年0.3~0.4%前後、ネット銀行では1%台の定期預金も登場しており、普通預金のままにしておくか、定期に預け替えるかで受け取れる利息に大きな差が出るようになりました。

また、金利の上昇に合わせて、各銀行が「新規口座限定の金利アップ」や「ボーナス時期の金利優遇キャンペーン」を積極的に実施しています。家計にとっては、同じ安全な預金でも預け先を選び直すだけで、老後資金や教育資金づくりの効率を高められる局面と言えます。

一方で、物価もじわじわと上がっており、単に金利が上がったから安心というわけではありません。インフレに負けないよう、「どの銀行に・どの期間で・いくら預けるか」を考え直すタイミングが、まさに今と言えるでしょう。この記事では、現在の金利動向を踏まえつつ、家計改善や将来の資産形成に役立つ定期預金の選び方を整理していきます。

日銀の利上げで預金金利はどう変わったか

日銀がマイナス金利政策を解除し、その後も段階的に利上げを進めた結果、メガバンクの普通預金金利はかつての年0.001%前後から年0.2~0.3%程度まで上昇しました。特に2025年12月の政策金利0.5%→0.75%への引き上げ以降、各銀行が相次いで預金金利を見直しています。

定期預金についても、メガバンクの1年ものは年0.02%程度から年0.3~0.6%台に、ネット銀行や専門性の高い銀行では年1%前後~1.5%超と、差が大きく開いている状況です。かつては「どこの銀行に預けてもほぼ同じ」という状態でしたが、現在は銀行ごと・商品ごとの金利差が家計に与える影響が無視できないレベルになっています。

一方で、金利の上昇ペースや水準は銀行によってばらつきがあり、普通預金は高いが定期預金は平凡な銀行、その逆の銀行もあります。そのため、家計の預け先を選ぶ際は、普通預金と定期預金の両方の金利水準を比較することが重要になっています。

実質金利とインフレ率の関係を押さえておく

インフレが進む局面では、「名目金利」だけでなく、物価上昇も踏まえた実質金利を意識することが重要です。実質金利はおおまかに「名目金利 - インフレ率」で考えられ、例えば定期預金の金利が年1.0%でも、物価が年2.0%上がっていれば、実質的にはお金の価値が年1.0%目減りしている計算になります。

実質金利のイメージと家計への影響

実質金利がマイナスのときは、預金額は増えても、生活費や教育費などの価格がそれ以上に上がりやすくなります。結果として、将来の購買力は低下し、老後資金や教育資金が「想定より足りない」状態になりやすくなります。一方で、インフレ率を上回る金利で運用できれば、実質的に資産の価値を守ることが可能です。

実質金利を踏まえた定期預金の位置づけ

インフレ率が2%前後の環境では、定期預金の金利が1%台でも実質金利はゼロ近辺かマイナスになるケースが多くなります。定期預金は元本保証で価格変動リスクがない「安全資産」として位置づけ、生活防衛資金や近い将来使う予定資金の置き場所と考えるのが現実的です。将来の資産を増やす目的については、NISAによる投資信託や個人向け国債など、インフレにある程度対応しやすい商品との組み合わせが必要になります。実質金利という視点を持つことで、「どの程度を定期預金に置き、どの程度を運用に回すか」という判断がしやすくなります。

金利が高い定期預金を選ぶときの基本ポイント

定期預金を選ぶときは、単純に「金利が一番高い銀行」を探すのではなく、金利・安全性・使い勝手をセットで比較することが重要です。まず確認したいのは、

  • どの預入期間(6カ月・1年・3年など)の金利が高いか
  • 金利が「通常金利」か「キャンペーン金利」か
  • 新規口座限定やインターネット限定などの条件がないか

という3点です。同じ銀行でも期間や条件によって利率が大きく変わるため、目的の期間と条件で比較する必要があります。

あわせて、1人1,000万円+利息までしか保護されないペイオフの範囲も意識し、1金融機関あたり1,000万円を超えないように預け先を分散すると安心です。後から生活費として引き出す可能性がある資金なら、ATM手数料や他行振込手数料の無料回数も併せてチェックし、家計管理に使いやすい銀行を選ぶと、定期預金だけでなく日常の取引もお得にしやすくなります。

普通預金との違いと向いている人・向かない人

定期預金と普通預金の大きな違いは、「引き出しやすさ」と「金利水準」です。普通預金はいつでも自由に入出金でき、給与振込や引き落としの受け皿として使える一方、金利は一般的に低めです。対して定期預金は、あらかじめ決めた期間は原則として引き出さない代わりに、普通預金より高い金利が適用されます(途中解約すると金利が大きく下がる点には注意が必要です)。

定期預金が向いているのは、1〜数年は使う予定がないまとまったお金があり、元本割れリスクを取りたくない人です。例えば、3年後の教育資金や数年後の車の買い替え資金など、使い道と時期がある程度決まっている貯蓄に適しています。また、投資が怖くて一歩踏み出せない場合の「第一歩」としても候補になります。

反対に、定期預金があまり向かないのは、生活費や急な出費に備えるお金までロックしてしまう人や、老後資金づくりなどで長期的にお金を増やしたい人です。生活防衛資金や当面使う予定の資金は、いつでも引き出せる普通預金や、即時売却できる安全性の高い商品で確保した方が安心です。また、物価上昇を踏まえると、長期の資産形成ではNISAを活用した投資信託などと組み合わせて、定期預金だけに偏らない設計が重要になります。

金利だけでなく安全性と使い勝手もチェック

定期預金を選ぶときは、金利だけで比較するのではなく、安全性(信用力)と日々の使い勝手もあわせて確認することが大切です。金利差が年0.1~0.2%程度であれば、長く安心して使える銀行かどうかも重視しましょう。

安全性の面では、預金保険制度の対象かどうか、1つの銀行に1,000万円を超えて預けないか、といった点が重要です。ネット銀行や外資系銀行であっても、国内で銀行免許を取得している金融機関であれば、元本1,000万円とその利息まではペイオフの対象となります。逆に、預金保険の対象外となる証券会社のマネー口座などは、同じ「預ける」でも仕組みが異なるため注意が必要です。

使い勝手の面では、スマホアプリの操作性、提携ATMの数や利用手数料、他行宛振込手数料の無料回数などを確認しましょう。たとえば、給与の受け取りや生活費の出し入れも同じ銀行で行うなら、コンビニATMでの手数料が月◯回無料かどうか、振込がどの程度まで無料になるかで、年間コストが大きく変わります。

まとめると、

  • 金利(定期・普通預金の両方)
  • 預金保険の対象か、1行あたりの預け入れ上限の目安
  • ATM・振込など日常利用の手数料
  • スマホアプリやネットバンキングの使いやすさ

といった項目をセットで比較することで、家計全体として“トータルでお得”な銀行を選びやすくなります。高金利に惹かれつつも、安全性と利便性のバランスを意識して選ぶことが、定期預金を賢く活用するコツです。

預入期間別・高金利の定期預金ランキング

定期預金を選ぶ際は、なんとなく期間を決めるのではなく、「預入期間ごとに、今どの銀行が有利か」を押さえることが大切です。2026年6月時点では、6カ月・1年・3年・5年といった代表的な期間ごとに、有利な銀行がかなり違います。さらに、SBI新生銀行やauじぶん銀行のように、新規口座限定やネット申込限定の高金利プランを用意している銀行も多く、同じ銀行でも商品によって金利が変わります。

以降の小見出しでは、6カ月・1年・3年・5年の期間別に、高金利の定期預金をランキング形式で紹介します。短期で様子を見たいのか、数年単位で金利を固定したいのかといった目的に合わせて、候補となる銀行を絞り込む際の目安にしてください。

6カ月もの:短期でお得な定期預金ランキング

6カ月程度の短期で金利を狙うなら、「いつでも解約できる安心感」と「普通預金より高い金利」のバランスがポイントです。2026年6月時点の6カ月もの高金利の主な定期預金は、次のような顔ぶれです(いずれも税引前年利)。

順位 銀行名・商品名 6カ月もの金利 主な特徴
1位 SBJ銀行「はじめくん」 1.10% 1円から上限なし。ATM・振込手数料の無料回数も多く、短期でも利息を取りやすい
1位タイ あおぞら銀行BANK「BANK The 定期」 1.0% 50万円以上。普通預金も高金利で、短期~長期の預金をまとめやすい
1位タイ SBI新生銀行「パワーダイレクト円定期」※一部商品 1.0% インターネット専用。新規口座向け商品を組み合わせるとより高金利になるケースも
4位 東京スター銀行「スターワン円定期預金プラス」 1.05% インターネット限定で50万円以上。給与・年金受取と組み合わせると普通預金も高金利
5位 ソニー銀行「円定期預金/積み立て定期」 0.80% 1,000円から積立可能。ボーナス一括預けよりも、毎月積立でコツコツ派に向く
6位 UI銀行「スーパー定期預金」 0.70% 1円から。スマホ完結で、アプリ上で家計管理とあわせて短期定期を作りやすい
7位 PayPay銀行「ネット定期」 0.375% 1万円から。PayPayとの連携やデビット利用がメインで、定期は「おまけ」で使うイメージ

6カ月ものは「ボーナスの一時預け」「近いうちに使う予定資金の一時避難先」に向いています。半年後に確実に使う予定のあるお金なら、1年ものよりも6カ月ものを選び、満期後に改めて金利動向を見て預け直すほうが柔軟に動けます。反対に、1年以上は確実に使わない余裕資金であれば、同じ銀行の1年もの・3年ものの金利も比較してから期間を決めると、トータルの利息を増やしやすくなります。

1年もの:ボーナス預け入れに使いやすい商品

1年もの定期預金の特徴と向いている人

1年ものの定期預金は、ボーナスや一時的に使う予定のない貯金を預ける先として使いやすく、多くの銀行が金利キャンペーンの中心に据えている期間です。6カ月ものより金利が高い場合が多く、3年・5年ものよりもライフプランの変化に対応しやすい点がメリットです。子どもの学費や住宅購入など、1~2年先に大きな支出予定がある人や、「まずは定期預金を試してみたい」初心者にも向いています。

主な銀行の1年もの高金利例

2026年6月時点で、1年もの定期預金で高金利が期待できる主なネット銀行は次のとおりです(いずれも税引前・代表的な高金利商品)。

銀行名 商品名・条件の一例 1年もの金利の目安
SBI新生銀行 スタートアップ円定期預金(新規口座+30万円以上) 年1.55%
SBJ銀行 はじめくん 年1.50%
東京スター銀行 スターワン円定期預金プラス(ネット限定・50万円以上) 年1.30%
あおぞら銀行BANK BANK The 定期(50万円以上) 年1.20%
auじぶん銀行 デビュー応援定期預金(新規口座限定) 年1.20%
ソニー銀行 円定期預金・積み立て定期預金 年1.10%
UI銀行 スーパー定期預金 年1.00%
PayPay銀行 定期預金(ネット定期) 年0.40%

SBI新生銀行やSBJ銀行は、新規口座向けの優遇金利がとくに高く、1年だけ預ける前提なら利息の差が大きくなりやすい点が特徴です。

ボーナス預け入れで意識したいポイント

ボーナスを1年もの定期預金に預ける場合は、金利だけでなく次の点も確認しておくと失敗しにくくなります。

  • 最低預入額:50万円以上・30万円以上など条件がある銀行が多い
  • 新規口座限定かどうか:既存利用者は通常金利になるケースもある
  • 自動継続/自動解約の設定:満期後に普通預金に戻したいか、同条件で継続したいかを事前に選ぶ
  • 生活防衛資金とのバランス:生活費3~6カ月分はすぐ引き出せる普通預金に残す

とくに、ボーナス全額を1年ものに預けてしまうと、急な病気や車の修理費など想定外の支出に対応しづらくなります。余裕資金の一部を1年ものに回し、残りは普通預金や短期の定期に分けると安心です。

1年ものを選ぶか、他の期間と組み合わせるか

1年ものは「長すぎず短すぎない」バランスが魅力ですが、金利水準やライフイベントに応じて、6カ月もの・3年ものと組み合わせる方法もあります。例えば、近い将来に大きな支出予定がある分は6カ月~1年もの、高校・大学入学用の資金など数年先に使うお金は3年もの、といった形で期間を分けると、使い道に合わせて預金を整理しやすくなります。1年ものはその中でも、ボーナスを毎年コツコツ増やしたい人の“定番の受け皿”として活用しやすい商品と言えます。

3年もの:中期で金利を固定したい人向け商品

3年ものの定期預金は、「しばらく使う予定はないけれど、5年預けるのは少し不安」という人に向く中期の商品です。1年ものより金利が高く設定されている銀行が多く、金利水準と拘束期間のバランスが取りやすい期間と言えます。

代表的な金利水準(2026年6月時点の一例)は、SBI新生銀行やSBJ銀行、あおぞら銀行BANKなどで年1.4~1.5%前後、ソニー銀行で年0.75%、auじぶん銀行・UI銀行・PayPay銀行で年0.6%前後となっています。メガバンクの3年もの(年0.6%程度)と比べると、ネット銀行の高金利商品は受け取れる利息が大きく変わります。

3年ものを検討する際は、金利だけでなく「途中解約時の扱い」も確認することが重要です。3年間お金を動かせないと、急な出費に対応できません。不安がある場合は、3年ものを複数口に分けて預ける「分散預入」をすると、必要なときに一部だけ解約でき、生活防衛資金とのバランスも取りやすくなります。3年先までの教育費や車検・リフォーム資金など、使い道と時期がある程度読めるお金を預けると活用しやすいでしょう。

5年もの:長期でじっくり増やしたい人向け商品

5年ものの定期預金は、将来のまとまった支出や老後資金など「5年以上は使う予定がないお金」をじっくり運用したい人に向いています。現在の金利水準では、同じ銀行でも5年ものが最も高金利に設定されているケースが多く、長期で金利を固定できる点がメリットです。

代表的な金利水準(2026年6月時点)は、SBI新生銀行のパワーダイレクト円定期預金が年1.8%、SBJ銀行「はじめくん」が年1.60%、あおぞら銀行BANK The 定期が年1.5%などとなっており、メガバンクの5年もの(年0.6~0.7%程度)と比べると大きな差があります。

一方で、5年間は原則として引き出さない前提で預ける必要があるため、生活防衛資金や近い将来に使う予定の資金は必ず普通預金などに残し、余裕資金のみを5年ものに回すことが重要です。また、途中解約時は大きく金利が下がるため、教育資金や住宅購入頭金など「おおよその時期が読める目標資金」を5年ものに充てると、計画的に運用しやすくなります。

新規口座限定やネット限定など適用条件に注意

長期の5年もの定期預金は金利が高くなりやすい一方で、誰でもその金利を使えるとは限らない点に注意が必要です。多くの銀行では「新規口座開設から〇カ月以内」「ネット申込み限定」「預入額〇万円以上」などの条件を満たした場合にだけ、高いキャンペーン金利が適用されます。見かけの数字だけで選ぶと、実際に申し込む際に対象外だった、というケースも少なくありません。

特に確認したい主な条件は次のとおりです。

  • 新規口座限定か、既存顧客でも利用できるか
  • インターネット限定か、窓口・電話でも申し込めるか
  • 最低預入額(30万円~、50万円~など)や上限金額の有無
  • 給与受取や年金受取、投資商品の保有など、他サービス利用が前提か
  • キャンペーン期間(申込期限)と適用開始日

5年もののような長期で預ける場合、途中解約すると大きく金利が下がるため、条件を満たせるかどうかを事前に確認したうえで申し込むことが大切です。次に解説する金利・手数料・サービスの比較と合わせて、総合的に「家計にとって使いやすい銀行か」をチェックしましょう。

金利・手数料・サービスを比較するチェック項目

定期預金の預け先を選ぶときは、「金利」だけで判断しないことが重要です。家計への実際の影響は、金利+手数料+サービス(使い勝手)の組み合わせで決まります。特にネット銀行同士は金利が拮抗しているため、以下の観点をセットで確認しましょう。

  • 預入期間ごとの金利(6カ月・1年・3年・5年)
  • 普通預金金利と、その金利が適用される条件
  • ATM出金手数料と無料回数、利用できるATM網
  • 他行宛振込手数料と、月何回まで無料か
  • スマホアプリの使いやすさや、残高・入出金の確認のしやすさ
  • デビットカードの有無やキャッシュバック率、ポイント連携の有無
  • 新規口座開設キャンペーンや、定期預金の金利優遇キャンペーン

同じ金利であれば、手数料が安く、日常の家計管理にも使いやすい銀行を選ぶことで、トータルの「お得度」を高めやすくなります。特に給与振込口座やメインバンクとしても使う予定がある場合、手数料とサービス面のチェックは欠かせません。

普通預金金利と優遇条件の違いを比較する

普通預金金利は「定期預金を組むまでの待機資金」や「生活費の置き場所」として効いてくるため、定期預金金利とあわせて比較しておきたいポイントです。特にネット銀行では、給与振込や証券口座連携などの条件を満たすと、普通預金金利が大きく上乗せされるケースが多くなっています。

代表的な優遇パターンを整理すると、次のようになります。

銀行例 通常の普通預金金利のイメージ 主な優遇条件の例 最大水準のイメージ
東京スター銀行 基本金利(例:0.3%程度) 給与・年金の受取口座に指定、投信・NISA保有など 年0.8%前後まで上昇
あおぞら銀行BANK 高めの基本金利(少額までは1%水準) 残高100万円までなどの上限条件 上限残高まで一律高金利
auじぶん銀行 基本金利(例:0.31%程度) au PAY連携、クレカ引落し、ステージアップなど 合計で0.6%台まで上乗せ
SBI新生銀行 基本金利+ステージ制 SBI証券との連携、年齢条件など ハイパー預金で0.5%台

比較する際は、

  • 「何もしなくても適用される基本金利」
  • 「達成できそうな優遇条件と、そのときの金利」
  • 「優遇が効く残高上限(例:1,000万円まで)」

の3点を必ず確認することが重要です。達成が難しい条件で高い数字だけをうたう銀行より、普段の使い方で自然に優遇を受けられる銀行を選ぶほうが、結果的に受取利息を増やしやすくなります。定期預金を組む前に、メインで使う候補の銀行の普通預金金利と優遇条件を一覧で比べておくと、家計全体の利息を取りこぼしにくくなります。

ATM・振込手数料と無料回数を必ず確認する

ATM・振込手数料は「隠れコスト」になる

定期預金の金利だけを見て銀行を選ぶと、ATMや振込の手数料で利息分が相殺されるケースが少なくありません。とくに家計の出し入れに同じ銀行の口座を使う場合、「いつ・どこで・いくらまで無料か」を細かく確認しておくことが重要です。

多くのネット銀行では、残高や取引状況に応じて「月◯回まで無料」といった優遇が用意されています。毎月の利用頻度(給与受取・生活費の引き出し・ネット振込の回数など)をざっくり洗い出し、それをカバーできる無料回数があるかをチェックすると、トータルでお得かどうか判断しやすくなります。

チェックしたい主なポイント

手数料を比較する際は、以下の点を確認しておくと安心です。

  • 提携ATMの種類(セブン銀行・ゆうちょ銀行など)と利用可能時間
  • ATM入金・出金の手数料と、月ごとの無料回数
  • 他行宛振込手数料と、インターネット利用時の無料回数
  • 給与受取や残高条件など、無料回数が増える条件の有無

家計管理の口座としても使う予定であれば、「定期預金の金利+手数料優遇」まで含めた実質的なお得度で比較することが、銀行選びのポイントになります。

デビットカード特典やアプリの使いやすさ

デビットカード機能やスマホアプリの使い勝手も、定期預金の預け先を選ぶうえで重要な比較ポイントです。特に、ソニー銀行・あおぞら銀行BANK・PayPay銀行・auじぶん銀行・SBI新生銀行などは、Visaデビットやキャッシュバック、ポイント還元が充実しており、日常の支払いを集約するほど実質利回りが高くなります。

スマホアプリについては、残高・入出金明細の見やすさ、振込操作のしやすさ、ワンタップでの定期預金作成や満期管理のしやすさをチェックしましょう。UI銀行のようにカードなしでATM出金できる銀行や、PayPay銀行のようにコード決済アプリから残高確認・振込まで完結できる銀行は、家計管理との相性も良好です。

デビットカード特典やアプリの使いやすさは、金利や手数料と違って公式サイトだけでは分かりにくい場合があります。口コミや実際の画面イメージも参考にしながら、「給与の受け取り」「光熱費・家賃の引き落とし」「日常の買い物」をどこまで1つの銀行で完結できるかをイメージして選ぶと、結果的に管理がラクでお得なメインバンクになりやすくなります。

定期預金金利が高いネット銀行8行の特徴

定期預金の金利が高い銀行は、ほとんどが「ネット銀行(ネット専業・ネット支店)」です。店舗の維持コストを抑え、その分を金利や手数料優遇に回しているため、メガバンクに比べて預金者に有利な条件になりやすい特徴があります。

本記事で取り上げる8行は、いずれも1年もの・3年もの・5年ものなどでメガバンクを大きく上回る金利水準を提示しているうえ、以下のような付加サービスも充実しています。

  • ネット・アプリだけで口座開設〜預入まで完結
  • コンビニATM手数料の無料回数が多い
  • 他行宛振込の無料回数が付く、または実質無料(キャッシュバック)
  • 給与受取口座や年金受取口座にすると普通預金金利が上がる
  • 証券口座やキャッシュレス決済と連携すると金利優遇・ポイント還元

一方で、「新規口座開設者限定」「インターネット申込限定」「残高いくらまで」など、高金利が適用される条件が銀行ごとに細かく異なる点には注意が必要です。次項以降で、SBI新生銀行やSBJ銀行、あおぞら銀行BANKなど、8行それぞれの定期預金と普通預金の特徴・メリット・注意点を順番に確認していきます。

SBI新生銀行:スタートアップ円定期などの特徴

SBI新生銀行は、「新規口座向けの高金利」と「既存利用者向けの安定した高金利」の両方を狙える銀行です。とくにチェックしたいのが、インターネット専用の「スタートアップ円定期預金」と「パワーダイレクト円定期預金」です。

主な定期預金商品のポイント

商品名 主な対象 預入条件の目安 代表的な金利(税引前)*
スタートアップ円定期預金 新規口座開設者 インターネットから30万円以上 1年もの 1.55%、3か月もの 1.4% など
パワーダイレクト円定期預金 すべての利用者 インターネットから30万円以上 1年もの 1.20%、3年もの 1.50%、5年もの 1.80%

*いずれも2026年7月時点の公表金利。実際の金利は申込時点で要確認。

スタートアップ円定期預金は、新規口座開設から一定期間だけ申し込める期間限定の優遇金利が魅力で、まとまったお金を初めて預ける人に向いています。一方、パワーダイレクト円定期預金は誰でも利用でき、3年・5年の長期ほど金利が高くなる設計のため、「今の金利をしっかり固定したい」というニーズに合います。

手数料優遇と普通預金金利も家計に有利

SBI新生銀行には、利用状況に応じて「スタンダード~ダイヤモンド」のステージがあり、シルバー以上なら主要コンビニATMの出金手数料が何度でも無料になります。ネット振込もステージに応じて月1~10回まで他行宛が無料となり、家計口座としての使い勝手も良好です。

普通預金は「パワーフレックス円普通預金」と、SBI証券と連携する「SBIハイパー預金」があり、SBI証券と口座連携するだけで最高ランク(ダイヤモンド)の優遇条件を満たせる点も特徴です。投資は少額からにして、生活費や近い将来使うお金は高金利の定期預金に置いておく、といった使い分けがしやすい構成と言えます。

SBIグループの証券口座とすでに付き合いがある人や、これから投資も視野に入れたい人にとって、定期預金・普通預金・証券をワンセットで管理しやすいネット銀行です。

SBJ銀行:はじめくんなど高金利商品の注意点

SBJ銀行は、定期預金の金利水準が全般的に高いネット銀行の一つです。特に人気なのが、新規口座開設から一定期間だけ申し込める「はじめくん」や、上限100万円の「ミリオくん」といった商品で、1年もの・3年もの・5年ものいずれも年1%台半ば~後半と、メガバンクの数十倍の水準になっています。少額からでも高金利を狙えるため、余裕資金を安全に増やしたい人には有力な選択肢です。

一方で、いくつか注意したいポイントもあります。まず、はじめくんは新規口座開設後の当初3カ月など、申込期間が限定されるキャンペーン商品であることが多く、タイミングを逃すと利用できません。また、途中解約をすると通常の中途解約利率が適用され、表示されている高い金利は受け取れないため、「満期まで使わないお金」だけを預ける必要があります。

さらに、SBJ銀行は韓国系資本の銀行であり、馴染みが薄いと感じる人もいますが、日本の預金保険制度の対象であり、1金融機関あたり元本1,000万円とその利息までは保護対象です。ただし、1,000万円を超える預金は保護されない可能性があるため、高金利だからといって多額を1行に集中させず、ほかの銀行と分散して預けることが安全面では有利です。

ATMや振込手数料も比較的有利で、セブン銀行やイオン銀行など提携ATMの入出金が毎月一定回数無料、他行宛振込もネット経由で月5回まで無料となる点は家計管理にも役立ちます。高金利を生かしつつも、キャンペーンの適用期間や預入上限、途中解約時の利率、ペイオフの上限をあらかじめ確認したうえで、生活防衛資金や短期で使う予定の資金とは分けて活用することが重要です。

あおぞら銀行BANK:BANK The 定期と普通預金

普通預金も定期も高水準で「メイン+貯蓄」を1行で完結しやすい

あおぞら銀行のインターネット店舗である「BANK」は、普通預金・定期預金の両方が高金利なのが特徴です。普通預金は残高100万円まで年1.0%、100万円超は年0.65%(いずれも税引前)と、メガバンクの普通預金に比べると桁違いの水準です。毎月の生活費や引き落とし資金を置く口座自体の金利が高いため、「普段使いの口座」と「貯蓄口座」をまとめたい人にも向いています。

一方、BANK専用定期預金「BANK The 定期」は50万円以上から預けられ、6か月~5年まで複数の期間を選べます。2026年6月時点では1年もの年1.2%、3年もの年1.4%、5年もの年1.5%と、期間を長くするほど金利が上がるシンプルな設計です。ある程度まとまった余裕資金を、普通預金より高い金利で着実に増やしたい人に適しています。

手数料の安さとATMの使いやすさも家計向き

あおぞらBANKは金利だけでなく、「使いやすさ」も家計管理と相性が良い点がメリットです。ゆうちょ銀行ATMなら入出金とも何度でも無料、セブン銀行ATMも入金は無料・出金は110円~と、日常の現金利用コストを抑えやすくなっています。また、他行あて振込も条件に応じて月9回まで無料になるため、他行口座への生活費振替や仕送りなどが多い家庭でも手数料負担を抑えられます。

普通預金金利・定期預金金利・手数料優遇がバランスよくそろっているため、「メインバンクをネット銀行にまとめたい」「現金も振込もよく使うが、金利も妥協したくない」といったニーズに応えやすい銀行と言えます。

Visaデビット付きキャッシュカードで日々の支出も見える化

BANK口座では、Visaデビット機能付きキャッシュカードを無料で発行できます。口座残高から即時引き落としされるため、クレジットカードのような使いすぎリスクを抑えつつ、カード払いの利便性を享受できます。半年ごとの利用額に応じて最大1%のキャッシュバックもあり、食費や日用品など日々の支払いを集約すれば、現金払いよりも実質利回りを高めることも可能です。

家計簿アプリなどと連携すれば、普通預金で受け取る利息と、デビット利用でのキャッシュバックの両方を「家計のプラス」として見える化でき、貯蓄のモチベーション維持にも役立ちます。普通預金で流動資金を確保しつつ、余裕資金はBANK The 定期で運用することで、あおぞらBANK1行の中でシンプルに資金を色分けしやすくなるでしょう。

東京スター銀行:スターワン円定期預金プラス

東京スター銀行は、普通預金と定期預金の両方で金利を狙いたい人向けの銀行です。特にネット専用の「スターワン円定期預金プラス」は、預入額50万円以上で1年もの1.30〜1.35%台と、メガバンクの数十倍水準の金利が期待できます。店頭の通常定期よりもネット限定プランのほうが大幅に高金利となっている点がポイントです。

スターワン円普通預金も金利が高めで、給与・年金の受取口座に指定したり、NISA口座+投資信託保有などの条件を満たすと、普通預金金利が年0.8%前後まで上がる優遇制度があります。日常の給与受取や生活費口座として使いつつ、余裕資金はスターワン円定期預金プラスで運用すると、口座を分けずに効率よく利息を受け取りやすくなります。

ATM・振込手数料も特徴的で、セブン銀行・ゆうちょ銀行など提携ATMの入出金手数料は月8回まで翌月キャッシュバック、ネットバンキング経由の他行宛振込手数料も月5回まで実質無料です(いずれも「明細書郵送なし」設定が条件)。コンビニATMをよく使う共働き世帯や、他行への振込が多い家庭でも、手数料負担を抑えながら利用できるでしょう。

一方で、定期預金の高金利は「スターワン円定期預金プラス(ネット・50万円以上)」が前提であり、店舗や電話で申し込む通常定期は金利が低い点に注意が必要です。また、関東~九州に店舗が限られているため、窓口での相談を重視する地方在住者にはやや使いにくい側面もあります。ネット利用に抵抗がなく、給与・年金の受取口座をまとめたい人にとって、メインバンク候補になりやすい銀行と言えます。

auじぶん銀行:デビュー応援定期とau連携特典

auじぶん銀行は、auユーザーとの相性が良いネット銀行の一つで、新規口座開設者向けのデビュー応援定期預金が高金利であることが大きな特徴です。口座開設日から翌々月末までの期間限定で、3カ月もの定期が年1.35%、1年ものが年1.2%(いずれも税引前)と、通常の円定期預金(3カ月0.38%・1年0.41%)より大きく優遇されます。ボーナスや一時的な余裕資金を短期間だけ有利に預けたい人に向いています。

auじぶん銀行は普通預金金利の優遇制度も特徴的です。通常の普通預金金利は年0.31%ですが、「au PAY口座連携」「au PAYカードの引き落とし」「対象証券会社との連携」などの条件を組み合わせると、最大年0.65%(税引前)まで引き上げが可能です。auやUQモバイルを利用している人、Pontaポイントを活用している人であれば、スマホ決済・クレジットカード・証券口座をまとめて連携することで、日常の支払いと貯蓄を効率よく管理できます。

また、ステージ制の優遇プログラム「じぶんプラス」により、ATM入出金手数料や他行宛振込手数料の無料回数も拡大します。三菱UFJ銀行宛の振込は回数無制限で無料のため、給与口座がメガバンクの人でも資金移動しやすく、メインバンクと併用したい人にも使い勝手が良い構成です。auサービスをすでに利用している家庭で、「普段使いの口座+高金利の定期預金」を一つにまとめたい場合の候補として押さえておきたい銀行と言えるでしょう。

ソニー銀行:外貨預金や投資との組み合わせ方

ソニー銀行は、円の定期預金金利そのものよりも、「外貨預金」「投資信託」「Sony Bank WALLET(Visaデビット)」を組み合わせることで、家計全体の利回りを底上げしやすい点が特徴です。1つの口座を、生活費引き落とし・デビット決済・外貨積立・投資信託の買付口座としてまとめられるため、家計管理と資産運用を同時に進めたい人に向いています。

円定期+積み立て定期で“安全資金”を確保

ソニー銀行の円定期は特別高金利ではないものの、「積み立て定期預金」は他行と比べて金利が比較的有利です。毎月1,000円から自動積立できるため、生活防衛資金や数年後に使う予定の資金(車購入・教育費の一部など)を、リスクを取らずにコツコツ貯める先として適しています。まずは生活費3~6カ月分を普通預金に確保し、さらに1~5年は使わないお金を積み立て定期に回すと、家計の「守り」を固めやすくなります。

外貨預金は“分散+長期”を前提に少額から

ソニー銀行は外貨預金の取扱通貨が豊富で、為替手数料もネット銀行の中では比較的低水準です。ただし、為替レートの変動で元本割れするリスクがある点は必ず理解しておく必要があります。外貨預金を活用する場合は、

  • 生活防衛資金と近い将来使うお金は円で確保
  • 外貨は老後資金など「10年以上使わない」お金の一部(目安は資産全体の2~3割以内)
  • 一度に大きく買わず、毎月積立で為替レートをならす

といったルールを決めると、円だけに偏らない分散効果を得ながら、リスクを抑えやすくなります。

投資信託・NISAと組み合わせた“攻め”の資産づくり

ソニー銀行では投資信託も購入でき、NISA口座も開設可能です。定期預金や外貨預金が「守り」の資産だとすると、長期の資産形成では投資信託を組み合わせることで、インフレに負けにくいポートフォリオを作りやすくなります。具体的には、

  • 短・中期で使う予定資金:円定期+積み立て定期
  • 老後など長期資金:インデックス型の投資信託(NISA枠の活用)+一部外貨預金

と役割分担するイメージです。1つの銀行で預金と投資をまとめると残高管理がしやすく、家計全体で「安全資金」と「増やす資金」のバランスを確認しやすくなります。

Sony Bank WALLETで“日々の支出”も効率化

ソニー銀行のVisaデビット付きキャッシュカード「Sony Bank WALLET」は、国内ショッピング利用額の0.5~2.0%がキャッシュバックされます(ステージにより異なる)。生活費の支払いをこのデビットに集約すれば、現金払いよりも実質利回りを引き上げる効果が期待できます。給与振込や各種引き落とし口座をソニー銀行にまとめ、

  • 給与:普通預金に入金
  • 生活費:Sony Bank WALLETで決済(キャッシュバック獲得)
  • 余った分:積み立て定期・外貨預金・投資信託へ自動振替

という流れを作ると、「貯蓄・運用に回すお金」を意識しなくても自動的に増やしやすくなります。

ソニー銀行を選ぶときのポイント

ソニー銀行は、定期預金金利“だけ”で選ぶと物足りないものの、

  • 積立定期の金利水準
  • 外貨預金の利便性
  • 投資信託・NISAの利用環境
  • デビットカードのキャッシュバック

といった要素をトータルで見れば、「預金+外貨+投資+キャッシュレス決済」をまとめたい人向けの総合口座といえます。定期預金の預け先を検討する際には、金利だけでなく、将来の資産形成を見据えた「組み合わせやすさ」という観点で比較することが大切です。

UI銀行:高金利キャンペーンとスマホ完結口座

UI銀行は、きらぼし銀行グループが運営するスマホ特化型のデジタルバンクです。口座開設から振込、定期預金の申し込みまでアプリだけで完結できるため、店舗に行く時間が取りにくい共働き世帯にも使いやすい設計になっています。普通預金は年0.3%をベースに、女性向けの「女神のサイフ」や給与・年金受取専用口座(はたらくサイフ/まもりのサイフ)を選ぶと年0.5%まで金利が上がる点も特徴です。

定期預金は1円から1,000万円未満まで預けられる「スーパー定期預金」があり、1年もの年1.0%、6か月もの年0.7%など、ネット銀行のなかでも高めの水準です。さらに、一定期間の金利アップキャンペーンが実施されることも多く、タイミングを合わせればメガバンクの数十倍の利息が期待できます。

スマホ完結型ならではのメリットとして、キャッシュカードを持たなくてもUI銀行アプリだけでセブン銀行・ローソン銀行ATMから出金できる点が挙げられます。ATM出金手数料や他行宛振込手数料は、1か月平均残高に応じたステージ制で、最大「ATM月20回・振込月20回まで無料」となるため、家計の出入りが多い世帯ほど恩恵を受けやすいでしょう。また、家族やパートナーと資産を共有できる「お金の管理 by OsidOri」機能も備えており、生活費用の口座と貯蓄用の定期預金をUI銀行にまとめると、残高の見える化と利息アップの両方を狙えます。

PayPay銀行:PayPay連携やデビット特典の活用

PayPay銀行は、スマホ決済のPayPayを日常的に使っている人にとって、とくに相性が良いネット銀行です。普通預金金利は残高条件を満たすと年0.5%までアップし、1年もの定期預金でも年0.40%(税引前)と、メガバンクより有利な水準です。預入期間は1か月~10年まで細かく選べるため、ボーナスや車検・税金など、目的別の定期預金を組みやすい点も特徴です。

PayPayアプリとの連携では、PayPayマネーとの入出金手数料が何度でも無料で、チャージ・払い出しがスムーズに行えます。キャッシュレス決済中心の家計管理をしたい人にとって、現金をおろさずに資金移動できるのは大きなメリットです。給与受取口座に設定すると、他行宛振込手数料が月3回まで無料になり、家賃や仕送りなどの振込コストも抑えられます。

Visaデビット付きキャッシュカードは、年会費無料で15歳から発行可能です。口座残高の範囲内で即時引き落としになるため、クレジットカードのように使い過ぎる心配が少なく、家計管理とも両立しやすい支払い手段といえます。新規口座では、「口座開設の翌月末までにVisaデビットを3回利用すると1,000円分のPayPayポイントがもらえる」キャンペーンも実施されており、実質的な利回りアップにもつながります。

一方で、ATM手数料は入出金とも月1回まで無料、2回目以降は3万円未満だと有料になるため、「現金を頻繁におろす使い方」にはあまり向きません。PayPayでの支払いをメインにし、現金利用を抑えられる家庭ほど、メリットを享受しやすい銀行と言えるでしょう。

【比較表】金利・手数料・優遇条件を一覧で確認

8行を比べるときに見るべきポイント

高金利な定期預金を選ぶときは、個別の銀行紹介を読んだあとに、一覧で条件を整理して比較することが大切です。とくに以下の3点を並べて見ると、自分の家計に合う銀行が選びやすくなります。

  • 預入期間別の定期預金金利(3カ月・6カ月・1年・3年・5年など)
  • 普通預金金利と、その金利が優遇される条件(給与受取・証券連携など)
  • ATM出金手数料・他行宛振込手数料と、それぞれの無料回数や優遇条件

金利だけでなく、「普段づかいのしやすさ」も含めて比較することで、定期預金専用ではなく、メイン口座として長く付き合える銀行を選びやすくなります。次の小見出しから、預入期間別の金利・普通預金金利・手数料を順番に一覧で見ていきましょう。

預入期間別の定期預金金利一覧

主なネット銀行の預入期間別・定期預金金利一覧(2026年6〜7月時点)

代表的なネット銀行8行の「6カ月・1年・3年・5年」の定期預金金利を、預入期間ごとに整理すると次のとおりです(税引前・最大水準ベース)。

※多くが「ネット専用商品」や「新規口座限定」などの優遇金利です。申込条件は各行の説明欄も必ず確認してください。

銀行・商品名 6カ月もの 1年もの 3年もの 5年もの
SBI新生銀行 パワーダイレクト円定期等※1 1.0% 1.55%(スタートアップ) 1.5% 1.8%
SBJ銀行 はじめくん 1.10% 1.50% 1.50% 1.60%
あおぞら銀行BANK BANK The 定期 1.0% 1.2% 1.4% 1.5%
東京スター銀行 スターワン円定期預金プラス 1.05% 1.30% 1.35% –(5年は通常0.305%)
auじぶん銀行 デビュー応援定期※2 –(通常0.38%) 1.2%(新規限定) 0.61%(通常) 1.30%(通常)
ソニー銀行 円定期/積み立て定期 0.80% 1.10% 0.75% 0.85%
UI銀行 スーパー定期預金 0.70% 1.00% 0.60% 0.65%
PayPay銀行 ネット定期 0.375% 0.40% 0.60% 0.70%

※1 SBI新生銀行の1年もの1.55%は「スタートアップ円定期預金(新規口座限定・30万円以上)」の金利。通常のパワーダイレクト円定期は1年1.20%、3年1.50%、5年1.80%。
※2 auじぶん銀行のデビュー応援定期は、新規口座開設から一定期間のみ優遇金利が適用されるキャンペーン型商品。

メガバンクの1年もの定期預金(年0.40〜0.60%前後)と比べると、上記ネット銀行の高金利商品では2〜4倍程度の開きがあります。預入期間が長くなるほど金利が高くなる銀行が多い一方で、1年ものが最も高く設定されているケースもあるため、「何年預けるか」を決めた上で銀行を選ぶことが大切です。

普通預金金利と優遇条件の比較表

主要8行の普通預金金利と、優遇を受けるための条件を一覧にまとめました。定期預金だけでなく、日常的に使う口座の金利も比較すると、トータルの利息アップにつながります。

銀行名 通常の普通預金金利(年率・税引前) 最大金利(年率・税引前) 主な優遇条件の例
東京スター銀行 0.30% 0.80% 給与 or 年金受取口座に指定 / 資産運用商品300万円以上保有 + NISA口座で投信購入 など
あおぞら銀行 BANK 0.65%(残高100万円超) / 1.00%(100万円まで) 同左 特別な条件なし(BANK支店の普通預金に預けるだけ)
auじぶん銀行 0.31% 0.65% au PAY連携、au PAYカード引き落とし、対象証券連携、「じぶんプラス」でプレミアム到達 など
SBI新生銀行 0.30%(パワーフレックス) 0.40〜0.55% SBI証券との連携でダイヤモンドステージ / 28歳以下・60歳以上などで優遇 / SBIハイパー預金利用
UI銀行 0.30%(一般) 0.50% 女性向け「女神のサイフ」、給与受取の「はたらくサイフ」、年金受取の「まもりのサイフ」で優遇
PayPay銀行 0.20% 0.50% 預入額が一定額以上(29歳以下は10万円〜、30歳以上は50万円〜など段階的に金利アップ)
SBJ銀行 0.30% 0.40〜0.50% 「普通預金プラス」で月内最低残高に+0.1%、年金受取で0.4%適用、住宅ローン専用口座で追加利息など
ソニー銀行 0.30% 同左 普通預金は一律金利。優遇はデビット利用キャッシュバックや手数料優遇が中心

メガバンクの普通預金が0.30%程度で横並びなのに対し、ネット銀行や一部の銀行は、条件を満たすだけで0.5〜1.0%前後まで金利が上がるケースがあります。給与・年金の受取口座、普段使いの決済口座をどこに置くかで、10年単位の利息が大きく変わるため、「無条件で高い銀行」か「自分が達成しやすい優遇条件がある銀行」を選ぶことが重要です。

ATM・振込手数料と無料回数の比較表

主要8行のATM・振込手数料は、金利と同じくらい家計への影響が大きく、日常使いのしやすさを左右します。とくに給与振込・家賃振込・子どもの習い事の振込などが多い世帯は、「月に何回まで無料か」「どのATMが対象か」を必ず確認しましょう。

銀行名 ATM出金手数料(主な条件) 他行宛振込手数料(ネット利用時)
SBI新生銀行 コンビニATMはステージにより月5回~無制限無料(一部ATMは1回110円) ステージに応じ月1~10回無料、超過分75~214円
あおぞら銀行BANK ゆうちょATMは入出金いつでも無料、セブンは入金無料・出金110円~ 他行宛は月9回まで無料、10回目以降150円
東京スター銀行 コンビニATM手数料は月8回まで実質無料(翌月キャッシュバック) 他行宛はネット利用で月5回まで実質無料
SBJ銀行 セブン・イオン・イーネットは入出金合計月10回まで無料、ゆうちょ等は月3回まで無料 他行宛はネット利用で月5回まで無料、超過220円
auじぶん銀行 ステージにより月2~15回無料(提携ATM)、超過110~220円 ステージにより月3~15回無料、超過99円
ソニー銀行 ATM出金はステージにより月4回~無制限無料、超過110円 他行宛はステージにより月1~11回無料、超過110円
PayPay銀行 ATMは入出金とも月1回無料、2回目以降は3万円以上無料・3万円未満165~330円 他行宛一律145円(給与受取口座にすると月3回無料)
UI銀行 セブン等での出金はステージにより月1~20回無料、超過110円 他行宛はステージにより月2~20回無料、超過86円

定期預金を目的に口座を開く場合でも、日常の引き出しや振込をどの程度行うかによって、選ぶべき銀行は変わります。「トータルで見たコスト(利息+手数料)」を意識して、家計に合った銀行を選ぶことが大切です。なお、手数料優遇は残高や取引状況により変わるため、最新の条件を公式サイトで確認しましょう。

シミュレーションで見る利息の増え方の違い

利息の増え方をイメージするには、「金利の数字」だけでなく、実際にいくら受け取れるのかを具体的な金額で比べることが重要です。同じ1年間でも、年0.2%と年1.5%では、受け取れる利息は税引後で約7倍以上違ってきます。さらに、預入額が100万円・300万円・1,000万円と増えるほど差は大きくなり、家計へのインパクトも無視できません。

また、定期預金や普通預金の利息には20.315%の税金がかかるため、「税引き前の金利」ではなく税引き後の手取り利息を見て比較することも大切です。次の小見出しからは、1,000万円・100万円・300万円などの具体的な金額をもとに、金利ごとの利息の違いや、インフレを踏まえた実質的な増え方を順に確認していきます。

1,000万円を預けた場合の金利別利息シミュレーション

1,000万円を1年間、金利の違う定期預金に預けた場合の利息を比較すると、「金利差がそのまま利息の差」になることがよく分かります。下の表は、単利・税引前で1年間運用した場合のおおよその利息です。

金利(年) 税引前利息 税引後利息(概算/20.315%課税)
0.20% 2万円 約1万5,900円
0.50% 5万円 約3万9,800円
1.00% 10万円 約7万9,700円
1.30% 13万円 約10万3,600円
1.50% 15万円 約11万9,500円

メガバンクのような年0.2%前後の金利と、ネット銀行の年1.5%前後の高金利定期を比べると、同じ1,000万円でも受け取れる利息は年間で約10万円以上違うケースがあります。数年単位で預けると差はさらに大きくなり、教育資金や老後資金づくりにも影響します。まとまった資金を預ける場合は、「どの銀行に・どの金利で預けるか」を比較してから預け入れることが重要です。

100万円・300万円など少額預金での利息の違い

100万円や300万円といった少額の預金でも、金利差による利息の違いは無視できません。とくに家計の「とりあえず貯金」は100万~300万円程度になりやすいため、どの金利で預けるかが将来の残高に直結します。

例えば1年間、単利・税引前で比較すると以下のようになります。

預入額 年0.2% 年0.5% 年1.0%
100万円 2,000円 5,000円 10,000円
300万円 6,000円 15,000円 30,000円

金利が0.2%から1.0%に上がるだけで利息は5倍になり、300万円では年間2万円超の差になります。ボーナスや生活防衛資金などを普通預金のまま放置するのではなく、高金利の定期預金や優遇普通預金に移すことで、少額からでも効率よく利息を受け取れます。複数年預ける場合は、この差が年数分積み上がる点も意識するとよいでしょう。

税引き後利息とインフレを考えた実質利回り

税引き後利息とインフレを踏まえた「実質利回り」を見る

定期預金を比較するときは、表示されている金利(税引き前利回り)だけでなく、税金とインフレを差し引いた「実質利回り」も意識しておくことが大切です。

利息には20.315%(所得税15.315%+住民税5%)の税金がかかるため、例えば年1.0%の定期預金でも、税引き後の手取り利回りは約0.8%に下がります。さらに物価上昇率(インフレ率)が年2%なら、名目上お金は増えていても、実質的な購買力は年1%以上目減りしている計算です。

ざっくりとした目安としては、

  • 実質利回り ≒ 「税引き後金利」−「インフレ率」

と考えるとイメージしやすくなります。インフレ率を上回る定期預金だけを選ぶのは難しいものの、できるだけ金利の高い銀行を選びつつ、老後資金や教育資金の一部はNISAや投資信託など、インフレに負けにくい資産とも組み合わせることが重要になります。実質利回りの考え方を押さえておくと、「どのくらいを定期預金に置き、どのくらいを運用に回すか」の判断がしやすくなります。

定期預金を賢く活用するための実践テクニック

定期預金をうまく活用するポイントは、「どの商品を選ぶか」だけでなく、「いつ・いくら・どのくらいの期間」預けるかを決める設計にあります。家計全体の中で役割を決め、条件の良い銀行やキャンペーンを選びつつ、リスクを抑える工夫を組み合わせることで、同じ元本でも受け取れる利息に大きな差が生まれます。ここからは、家計管理や資産形成に役立つ実践的なテクニックを具体的に確認していきましょう。

1~5年使わない余裕資金を預けるのが基本

「当面使わないお金」だけを定期預金に回す

定期預金は、1~5年は使う予定がない余裕資金を預けるのが基本です。急な出費に備える生活費の半年~1年分は、いつでも引き出せる普通預金や当座預金に残し、その上で余った資金を定期預金に振り分けると、安心と利回りのバランスを取りやすくなります。

目安としては、以下のように分けると考えやすくなります。

お金の用途 置き場所の例
生活費3~6か月分の生活防衛資金 普通預金・当座預金
1~3年以内に使う予定のある資金 6か月~1年ものの定期預金など
3~5年以上使う予定のない資金 1~5年もの定期預金など

教育資金や車の買い替え資金など、使う時期がある程度決まっているお金は、その時期から逆算して満期を設定すると、途中解約のリスクを抑えやすくなります。家計簿やライフプランをもとに、「いつ・いくら使うか」をおおまかに整理してから、定期預金に回す金額と期間を決めることが重要です。

キャンペーン金利や新規口座特典を積極活用する

キャンペーン金利・新規口座特典を狙うメリット

定期預金は、同じ銀行・同じ期間でも「通常金利」と「キャンペーン金利」で利息に大きな差が出ます。特に、新規口座開設者限定の優遇金利や、期間限定の金利アップキャンペーンは、通常より0.5~1%程度高くなるケースもあり、1年で受け取れる利息がメガバンクの数十倍になることもあります。

キャンペーンの代表例として、以下のようなものがあります。

キャンペーンの種類 主な内容の例
新規口座開設者向け優遇金利 口座開設後3か月以内の申込で、3か月もの・1年ものが特別金利に
預入額条件付き金利アップ ○万円以上の預け入れで金利上乗せ
他サービス連携で金利アップ 証券口座連携や給与受取設定で普通預金・定期預金の金利優遇
取引・利用特典 デビットカード利用回数達成で現金やポイント進呈

キャンペーンは申込期間や適用条件が決まっているため、利用前に「いつまで」「いくらから」「ネット限定かどうか」を確認したうえで、1~5年使わない余裕資金を集中的に預けると効率よく利息を増やせます。複数行で新規特典を渡り歩くと管理負担は増えますが、短期間で利息を底上げしたい人には有力な選択肢です。

ペイオフに備え預け先を分散するメリット

預け先分散の目的は「増やすこと」より「守ること」

ペイオフ制度により、1つの金融機関で保護されるのは名寄せ後で元本1,000万円+その利息までに限られます。預金残高が1,000万円を超えている場合、同じ銀行にまとめておくと、万一その銀行が破綻した際に1,000万円超の部分は元本割れのリスクがあります。

そのため、1,000万円を超える部分は、複数の銀行に分けて預ける「預け先の分散」が有効です。例えば2,000万円なら、1,000万円ずつ2行に分ければ、理論上は全額がペイオフの保護範囲内に収まります。

分散すると得られる具体的なメリット

預け先を分けるメリットは、ペイオフ対策だけではありません。

  • 銀行ごとの高金利キャンペーンや新規口座特典を組み合わせやすい
  • 各行のATM無料回数や振込無料回数などの優遇を複数活用できる
  • システム障害やカード紛失など、1行のトラブル時にも他行の口座で生活費を確保できる

特に、定期預金だけでなく普通預金も複数行に分けておくと、給与受取用・生活費用・貯蓄用と役割分担がしやすくなり、家計管理の「見える化」にもつながります。

分散のコツと注意点

預け先を増やしすぎると、残高管理や満期管理が煩雑になるため、メイン2~3行+サブ1~2行程度に絞るのがおすすめです。また、定期預金の満期日が偏りすぎないよう、1年・3年など複数の期間に「階段状」に預けると、金利環境の変化にも対応しやすくなります。

預金の分散は、リスクを抑えながらキャンペーン金利も取りに行ける手法です。大きな資金ほど、ペイオフを意識した預け先の配分を心がけましょう。

途中解約時の金利と手数料のルールを確認する

定期預金は「満期まで預けること」を前提に高い金利が設定されているため、途中解約すると大きく不利になる場合があります。商品ごとに途中解約時の金利の計算方法や手数料の扱いが異なるため、預け入れ前の確認が重要です。

よく見られるパターンは、①普通預金並みの低い金利(または約定時より大きく低い特別利率)で利息を再計算するタイプ、②一定期間ごとに段階的な解約利率を定めているタイプの2つです。特にキャンペーン金利の定期預金は、途中解約すると「キャンペーン分は全て無効」となるケースが多く、想定よりも利息が大きく減ることがあります。

また、途中解約の手続きはネット完結の銀行もあれば、窓口・電話のみの銀行もあり、解約方法によっては解約手数料や振込手数料がかかる場合もあります。預け入れる前に、以下を目安に各銀行の商品説明書を必ず確認しましょう。

  • 途中解約時に適用される金利(普通預金金利か、別に定める中途解約利率か)
  • 解約方法(アプリ・ネットでできるか、窓口のみか)
  • 解約時に発生する各種手数料(振込手数料・書類発行手数料など)

急な出費に備えては、定期預金とは別に普通預金や短期の定期を残しておき、途中解約を前提にしない金額だけを定期に回すことが、家計へのダメージを抑えるポイントです。

定期預金とNISA・国債・投資信託の組み合わせ方

定期預金だけで貯蓄すると元本割れの心配なくお金を守れますが、インフレや長期の資産形成を考えると増え方は限定的です。そこで、安全性の高い定期預金を土台にしつつ、NISA・個人向け国債・投資信託を組み合わせると、家計全体のバランスが取りやすくなります。

役割分担の基本イメージ

商品 役割・目的 リスク・値動き 目安の保有期間
定期預金 生活防衛資金・数年以内に使うお金 ほぼゼロ ~5年
個人向け国債(変動10年) 中長期の「守り」の資産 小さめ 5年以上
NISA+投資信託 老後資金・教育資金など「増やす」部分 中~大 10年以上

1〜5年以内に使う予定があるお金(車の買い替え、子どもの入学金など)は、途中解約リスクを抑えるために定期預金中心に置くと安心です。一方で10年以上先に使う老後資金や子どもの大学費用などは、つみたて投資枠の投資信託や成長投資枠の投資信託・ETFを組み合わせることで、インフレに負けにくい資産形成を目指せます。

NISAと定期預金のバランスの考え方

NISAはあくまで「税金がかからない箱」にすぎず、中身となる商品選びが重要です。短期で使う可能性があるお金まで無理にNISA枠で投資信託に回してしまうと、相場が悪いタイミングで取り崩さざるを得ないリスクが高まります。

そのため、次のようなイメージで配分すると無理が出にくくなります。

  • 生活費3〜6か月分:普通預金
  • 1〜5年以内に予定している支出:定期預金+個人向け国債
  • 5〜10年以上先に使うお金:NISA(投資信託)

このように役割を明確に分けると、「どこまで投資に回して良いか」「どこからは定期預金に置いておくべきか」が判断しやすくなります。

個人向け国債・投資信託と組み合わせる際の注意点

個人向け国債(変動10年)は、定期預金よりも期間は長くなりますが、元本割れしにくく、金利環境の変化にもある程度追随する特徴があります。退職金や老後資金など、長期で守りたい資金の一部を国債に振り分け、残りを高金利の定期預金で運用すると、リスクを抑えつつ利息を取りにいけます。

投資信託については、株式型ファンドなどは価格変動が大きく、短期では元本割れリスクがあります。したがって、「10年以上使わないお金」だけを投資信託に回し、それ以外は定期預金や国債で確実に確保しておくと、家計の安全度を保ちやすくなります。

定期預金・NISA・国債・投資信託を一緒に考えるときは、「何年後に・いくら必要か」を先に整理し、期間に応じて商品を割り当てることがポイントです。こうした役割分担を意識することで、預金だけにも投資だけにも偏らない、バランスのよい資産形成につながります。

定期預金金利や銀行選びに関するQ&A

定期預金や銀行選びでは、仕組みが分かりにくいポイントが多く、不安を感じる人も少なくありません。ここでは、金利の高い定期預金を検討するときに、初心者からよく挙がる疑問をQ&A形式で整理します。安全性・金利の考え方・商品選びのコツを押さえておくと、家計全体の貯蓄戦略も立てやすくなります。

以下のような疑問を順番に解説していきます。

  • 銀行が破綻した場合に預金はどこまで保護されるのか
  • 定期預金は長く預けるほど有利なのか
  • 定期預金の商品にはどのような種類があるのか
  • 今後の金利動向と、預け替えを検討すべきタイミング
  • 定期預金が向くケース・メリット
  • 定期預金のデメリットや注意したいリスク

これらを理解しておくことで、前の見出しで紹介したNISA・国債・投資信託との組み合わせも判断しやすくなります。次の小見出しから、1つずつ具体的に見ていきましょう。

銀行が破綻したとき預金はどこまで守られるか

銀行が破綻した場合でも、定期預金や普通預金は預金保険制度(ペイオフ)によって一定額まで保護されます。対象となるのは、預金保険機構に加入している銀行・信用金庫・信用組合などで、日本円建ての「元本保証」の預金商品です。

預金者1人あたり1金融機関ごとに、元本1,000万円までと、その利息が全額保護されます。1,000万円を超えた部分は、破綻した金融機関の財産状況に応じて一部しか戻らない可能性があります。そのため、1,000万円を超える預金がある場合は、複数行に分けておくとリスクを抑えられます。

なお、外貨預金や投資信託、仕組み預金などは原則として預金保険の対象外です。高金利の商品を選ぶときは、元本保証かどうかと預金保険の対象かどうかを必ず確認しておきましょう。

定期預金は長く預けるほど本当に有利なのか

定期預金は「長く預けるほどお得」とイメージされがちですが、必ずしもそうとは限りません。多くの銀行では預入期間が長いほど金利を高くする傾向がある一方、1年もののほうが3年もの・5年ものより高金利になっているケースもあります。実際の金利水準を比較してから期間を選ぶことが重要です。

さらに、長期で金利を固定すると、将来全体の金利水準が上がったときに、低い金利のまま据え置かれてしまう機会損失が生じる可能性があります。一方で短期を選べば、満期のタイミングでより高い金利の商品へ乗り換えやすくなりますが、その間の金利はやや低めになりがちです。

長く預けるかどうかは、「いつ使う予定のお金か」「今後の金利上昇をどの程度見込むか」によって変わります。迷う場合は、たとえば1年ものと3年ものに金額を分けるなど、複数期間に分散して預けると、金利変動リスクと流動性のバランスを取りやすくなります。

定期預金の種類とそれぞれの特徴

定期預金と一口にいっても、目的や預け方に応じていくつかのタイプがあります。主な種類と特徴を押さえておくと、家計やライフプランに合う商品を選びやすくなります。

預け方による種類

種類 概要 向いているケース
スーパー定期(一般的な定期) 1万円程度から預けられ、期間も1カ月〜5年など幅広い ボーナスなどまとまったお金を運用したい場合
大口定期 一般的に500万〜1,000万円以上で金利が優遇される 退職金やまとまった預貯金を安全に運用したい場合
積立定期・定期積金 毎月一定額を自動で積み立てる仕組み 教育資金・マイホーム頭金など、目標額に向けてコツコツ貯めたい場合

金利タイプ・期間・満期時の扱い

  • 金利タイプ
  • 固定金利型:預けた時点の金利が満期まで続く。金利上昇の恩恵は受けにくいが、将来受け取る利息を計画しやすい。
  • 変動金利型:市場金利に応じて見直し。今後の金利上昇を見込む場合に候補になる。

  • 預入期間
    1週間〜10年まで商品によって幅がある。短期ほど金利は低めだが、資金を動かしやすい。長期ほど金利は高めだが、途中解約のペナルティが大きくなる傾向がある。

  • 満期後の扱い

  • 自動解約型:満期日に元利金が普通預金に戻る。次の預け先を自由に選びやすい。
  • 自動継続型:満期時の元本または元利金を、その時点の金利で自動的に同じ期間の定期預金に組み直す。預けっぱなしにしたい場合に便利だが、金利が下がっていると不利になりやすい。

これらの違いを踏まえ、短期で使う予定のない資金はスーパー定期、退職金のような大口資金は大口定期、毎月の貯金習慣づくりには積立定期、といった使い分けを検討するとよいでしょう。

今後の金利見通しと預け替えのタイミング

短期的には、日銀がすでに政策金利を0.75%まで引き上げており、今後も緩やかな利上げが続く可能性が高いと見られます。実際に2025年以降、定期預金金利は「毎月少しずつ上昇 or 横ばい」という動きが続いており、急激に上がる局面よりも、じわじわと水準が切り上がる局面と考えるのが現実的です。ただし、インフレ率も2%前後で推移しているため、名目金利が上がっても実質金利(物価上昇を差し引いた利回り)はまだ高くありません。

金利動向を踏まえると、預け替えの基本戦略は次のイメージです。

  • 「いま使わないお金」は、現時点で高金利の1年もの・3年ものに分散して預ける
  • 金利がさらに上がった場合に備え、一部は6カ月ものなど短めの定期にしておき、満期ごとにより高い金利の商品へ乗り換える
  • すでに低金利で長期に預けている定期がある場合は、途中解約時の金利と、預け替え先の金利を比較し、トータルで利息が増えるなら解約して乗り換えを検討する

特に、過去に0.01%台などの低金利で組んだ長期定期が残っている場合、満期を待つより、ペナルティ金利を払ってでも現在の1%前後の定期に預け替えたほうが有利なケースがあります。預け替えを判断する際は、

  • 現在の定期の残り期間
  • 中途解約時の適用金利
  • 乗り換え先の定期預金金利

を比較し、「残り期間で得られる利息」と「乗り換え後に得られる利息」を試算してから決めることが重要です。金利が大きく上昇した局面や、好条件のキャンペーンが出たタイミングは、見直しと預け替えのチャンスといえるでしょう。

定期預金を利用するメリットと向くケース

定期預金の最大のメリットは、元本が保証されているうえに普通預金より金利が高く、将来受け取れる金額を計画しやすいことです。預金保険制度の対象であり、金融機関ごとに元本1,000万円とその利息まで保護されるため、家計の「守り」を担う資金の置き場所として適しています。さらに、1年・3年など満期が決まっていることで、うっかり使ってしまうリスクを抑えやすく、教育資金や車の買い替え費用など目的別の貯蓄にも向きます。

定期預金が特に向くケースは、次のような場面です。

  • 1〜5年は使う予定のないまとまった資金がある場合(ボーナスの一部・当面使わない生活防衛資金の一部など)
  • 投資はまだ不安だが、普通預金よりは増やしたい初心者
  • 老後資金や教育資金など、減らしたくない重要な資金を置く場所
  • 株式や投資信託も保有しており、リスク資産と安全資産のバランスをとりたい場合

一方で、大きな利回りは期待しにくいため、老後資金の全額を定期預金だけで用意したいケースなどでは、NISAや投資信託と組み合わせて使うことが重要になります。定期預金は「増やす」というより、減らさずに確実に貯めるための土台として位置づけると活用しやすくなります。

定期預金のデメリットと注意したいリスク

定期預金は安全性が高い一方で、見落としやすいデメリットもあります。まず、いくら金利が上がったとはいえ、定期預金だけでは大きくお金は増えないことが挙げられます。インフレ率が2%前後続く環境では、金利1%台でも実質的な資産価値はあまり増えません。長期の資産形成を目指す場合は、NISAなど他の運用手段も併用する必要があります。

また、途中解約すると当初の高い金利は適用されず、多くの銀行で「普通預金並み」またはそれ以下の中途解約利率に下がってしまいます。教育資金や住宅購入資金など、使う時期がある程度決まっているお金でも、急な出費が起こり得る家庭では、預け入れ期間を欲張りすぎないことが重要です。

さらに、定期預金は預け入れ時点の金利が満期まで固定されるため、将来さらに金利が上がっても途中では追随できない点もリスクです。長期でロックすると、その間により高金利の商品やキャンペーンが出ても乗り換えにくくなります。金利が上昇局面にあるときは、5年ものなどを一度に組むのではなく、1年ものを複数回に分けるといった工夫も検討しましょう。

加えて、1つの銀行に大きな金額を集中させると、ペイオフの上限(元本1,000万円とその利息)を超える部分は万一のときに保護されません。安全だと思って選ぶ定期預金だからこそ、金額の分散や期間の分散も意識することが、リスクを抑えながら活用するポイントになります。

家計全体で見た定期預金の位置づけと活用法

家計全体の中で定期預金は、「増やす」ための主役というより、お金を安全に守りながら、使うタイミングまで待機させる置き場として位置づけるとバランスが取りやすくなります。生活費や急な出費に備える普通預金より利回りを少し高めつつ、株式や投資信託など値動きのある資産よりリスクを抑えられる、中間的なポジションです。

家計を俯瞰すると、①日々の支出用(普通預金・現金)、②半年〜数年以内に使う予定資金(定期預金・個人向け国債など低リスク)、③10年以上先を見据えた資産形成(NISA・投資信託・企業型DCやiDeCoなど)と役割が分かれます。定期預金はこのうち②を担う存在として、住宅購入の頭金、数年後の教育費、車の買い替え費用など、「時期と目的がある程度決まったお金」を安全にキープする役割を持たせるとよいでしょう。

一方で、老後資金まで含めた長期の資産形成をすべて定期預金だけで賄おうとすると、インフレに追いつけず実質的な資産価値が目減りしやすくなります。家計全体では、短期〜中期の目的資金を定期預金で守りつつ、長期資金はNISAなどで増やすというように役割を分担させることが、将来のお金の不安を小さくするコツです。

生活防衛資金と将来のための貯蓄の分け方

生活防衛資金と将来のための貯蓄は「目的」と「使うタイミング」で分ける

家計を安定させるためには、まずお金を「生活防衛資金」と「将来のための貯蓄」に分けて考えることが重要です。生活防衛資金は、病気・失業・大型家電の故障など予期せぬ出費に備えるお金で、目安は生活費3〜6か月分、できれば1年分です。生活防衛資金は、いつでも引き出せるように普通預金や出し入れしやすい高金利の普通預金口座で持つと安心です。

一方、将来のための貯蓄は、数年後以降に使う予定があるお金(老後・教育・住宅頭金など)です。将来のための貯蓄は、生活防衛資金を確保したうえで、1〜5年は使わないと決められる分を定期預金や国債などに回すと、リスクを抑えながら増やしやすくなります。生活防衛資金と将来のための貯蓄を同じ口座で管理すると残高の目的があいまいになりやすいため、口座を分けて管理することがおすすめです。

老後資金・教育資金づくりでの定期預金の役割

老後資金や教育資金づくりでの定期預金は、「減らしてはいけないお金」を守るための土台として重要な役割があります。老後の生活費や子どもの進学費用は、時期と必要額がおおよそ決まっているため、元本保証で計画的に貯めやすい定期預金と相性がよいと言えます。

老後資金では、まず公的年金だけでは不足しそうな分のうち、直近10年分程度の生活費の一部を定期預金で確保しておく方法があります。相場の変動に左右されず、必要な時期に確実に引き出せるためです。教育資金では、入園・入学・受験など「使う年度」がはっきりしている分について、3年・5年などの定期預金で目標時期から逆算して準備しておくと、取り崩し時のブレを抑えられます。

一方で、老後生活の全期間に必要な金額や、子どもが小さいうちからの長期の教育資金まで、すべてを定期預金だけで用意しようとすると、インフレや長寿化の影響で実質的な目減りにつながるおそれがあります。老後資金・教育資金で定期預金に向くのは、数年~10年以内に必ず使う予定があり、減らしたくない部分です。それ以外の長期で使うお金については、次の見出しで触れるように、投資信託やiDeCo、NISAなどと組み合わせてバランスを取ることが大切です。

預金だけに偏らないバランスの良い資産形成

老後資金や教育資金などの目的別に「いくらを定期預金」「いくらを投資」と分けると、安心感と増やす力のバランスを取りやすくなります。たとえば、向こう5~10年以内に確実に使うお金は定期預金や個人向け国債などの安全資産に、多くても全体の50%程度までに抑えるイメージです。一方、使うまで10年以上あるお金や毎月の積立分は、NISAを活用した投資信託・株式など、値動きはあるものの長期で増やしやすい資産に回すことで、インフレに負けにくい家計になります。

バランスを取る際は、年齢や家族構成、仕事の安定性を踏まえて、まず生活防衛資金と数年以内に使う予定資金を安全資産で確保し、その残りを「増やすお金」として運用する方針が有効です。定期預金は安全資産の“ベース”として活用しつつ、増やす部分は毎月少額からでも投資を組み合わせることで、将来のお金の不安を減らしやすくなります。

本記事では、2026年6月時点で金利がお得な定期預金と普通預金を比較し、8つのネット銀行の特徴や選び方のポイントを整理しました。定期預金は「1~5年使わない余裕資金」を中心に、金利・手数料・使い勝手を総合的に見ながら、ペイオフ対策として分散しつつ活用することが重要といえます。また、今後の金利動向を踏まえつつ、NISAや投資信託、国債などと組み合わせることで、老後資金や教育資金づくりにおいて、よりバランスの良い資産形成につなげていくことが大切です。

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